教員から転職して後悔したことは?転職前に考えておきたいこと5つ

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教員から転職を考えているけど、

はたして転職できるのだろうか?転職先でうまくいかなかったら……

このような不安な気持ちになってしまうのは珍しいことではありません。

私自身も「本当に教員をやめて後悔しないか?」考えていた時期がありました。

実際に転職して感じたことは転職してよかったと思うこともあれば、「これは前もってやっておけばよかったな」と後悔したこともあります

ただし、はっきり言えることが1つ。

元教員の友人や私自身も含め、転職したこと自体に後悔している人はいません。

当記事では、私や他の元教員の転職体験談から、後悔したことや転職前に考えておきたいことを解説します。

じっくり読み込んでいただいて、転職するか悩んでいるあなたの参考になれば幸いです。

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元教員に聞いてみた!辞めて後悔したことは?

当サイトでは元教員の方に「教員を辞めて後悔したこと」を調査しました。

調査概要
調査対象者:教員から転職した方
調査方法:ネット・口頭リサーチ
調査人数:15人

調査対象者の詳細情報は次のとおりです。

調査対象者の詳細情報

年代(n=15)

校種(n=15)

以下では調査結果をもとに、後悔したこと7つを紹介していきます。

子どもや生徒に会えない寂しさを感じた

一番多かった回答が、子どもたちや生徒が恋しくなったことでした。

強いてあげれば、子どもたちと関わること自体は大好きなので、その経験が出来なくなるのは少し寂しく感じました。
元中学校教員 男性 事務職

生徒と触れ合う場面が少なくなった為、もう少し触れあって置けばよかった。
元私学教員 女性 塾講師

「教え子に会えない」と思うと悲しくなりました。
元小学校教員 女性 人材派遣

など転職すると教員として当たり前だったことができなくなるので、後悔してしまうのは仕方ありません。

ミチ

私自身も転職後に教員をしている夢を見たり、ふとした瞬間に教え子のことを考えたりして、寂しく感じました。

結果的には時間が解決してくれたので、「新しい仕事に慣れるまでの勝負」とも言えますが……

転職を考えているのであれば、今のうちに生徒や子どもたちの時間を大切にしておきましょう。

年収が下がってしまった

教員から転職すると年収が下がる可能性もあります

やはり給料が下がったので、しっかりと貯蓄をしてから転職すれば良かった。
元小学校教員 女性 事務職

実際に平均年収を比べてみると、教員の方が高いことがわかります。

小・中学校教員:739.7万円
民間企業:443万円
出典:厚生労働省の職業情報提供サイト「jobtag」/国税庁公式サイト

特に勤務年数が長ければ長いほど、年収ダウンの確率が高くなるので、転職して後悔する確率も上がるでしょう。

ミチ

私も転職して年収が下がりました

もちろん転職先によっては「年収が変わらなかった」「教員の時よりも上がった」という方がいるのも事実。

年収は仕事内容や評価制度などによっても変わるので一概には言えませんが、

・今のうちに年収についてどう捉えるのかを考えておく
・しっかり貯金しておく

など対策をしておきましょう。

もうちょっと頑張ってもよかったかも

転職するタイミングの見極めも大切です。

今ならもう少し要領よく教員としてやっていけたのではないか、
もう少し頑張ってみれば良かったのかなという後悔はあります。
元小学校教員 女性 個人事業主

特に教員として働いて数年の場合、辞めたいと思っても、

自分の甘えではないか?
もうちょっと頑張ったら変わるかも?

など判断に迷うと思います。

もしくは、

もう教員やってられない……

と勢いやその時の感情だけで判断してしまうパターンも少なくありません。

適切なタイミングを冷静に判断するためには、

・自分のキャリアプラン
・結婚や出産などのライフイベント

など早めに自分の将来に向き合いましょう。

転職後に教員のよさに気づいた

企業に転職して「教員のよさ」を感じる方もいます。

生徒や保護者、地域社会との繋がりは教員だからこそ持てていたものと感じ、やりがいもあった。一般企業はまた別の世界だと感じた。
元中学校教員 男性 事務職

あんなに人と関わって、必要とされる仕事は他にはないと思いました。今の仕事もいいけど「教員に戻りたいな」と思ったこともあります。
元小学校教員 女性 塾講師

教員時代の自分を思い出して、さみしくなることも。

教員の仕事そのものは好きだけど、働き方がね……
(改善されたらまた戻りたいな)

このように考える方が多いです。

教員しか考えてなかったし……
向いてる仕事がわからない

このように「転職先」に悩む方は多いです。

特にはありませんが強いて挙げるとすれば営業職もまたキツいので、事務系で転職すれば良かったと少し思っています。
元中学校教員 男性 営業職

自分に合った転職先を選ぶためには、事前の情報収集が欠かせません。

転職サイトに登録して求人を見る
・転職サービスの無料ツールを使う
・希望する職種で働く知人や友人の話を聞いてみる

など、休みの日や隙間時間を活用して今のうちに情報を集めておきましょう

情報量が多いと選択肢も広がって、自分に合った仕事を見極めやすくなります。

長期休暇が取れなくなった

教員は夏と冬に長期休暇が取れますが、企業に勤めると教員ほど長い休みは取得できません

唯一後悔したのは、転職して長期休暇が取れなくなったことです。
元小学校教員 女性 人材派遣

例えば、夏季休暇の取得日数を比べてみると、

夏季休暇の平均取得日数
民間企業:4.4日
小学校教員:12.5日
中学校教員:8.7日
出典:厚生労働省「平成30年就労条件総合調査」/文科省「令和4年度教員勤務実態調査

上記の結果から教員の方が長いことがわかります。

ただ、長期休暇の代わりに、有給(年休)が平日に取りやすくなった方が多いです。

ミチ

私も平日に休みを取れるようになりました

何を重視して転職するかによって変わりますが、転職を考えているならば、今のうちに長期休暇を満喫しておきましょう

もっと早く転職すればよかった

30代で転職した方の中には「もっと早く転職すればよかった」という声もありました。

もっと早い段階で自分の人生に真剣に向き合って、行動しておけばよかったと思いました。
元小学校教員 男性 IT業界

年齢が上がってからの転職は、そう簡単には決断できないでしょう。

子どもがいたり、ローンを組んでいたり……転職先に求める条件やリスクが増えます

また、採用側も年齢に見合った経験やスキルがある人を求めるため、転職の難易度が上がるのです。

この記事を見ている今がチャンスかもしれません。あとで「もっと早く転職しておけばよかった」と後悔しないためには、

・自分が抱えている悩みは何か?
・どうなったらいいのか?
・将来どう過ごしたいか?

などこの機会に自分の将来について向き合ってみましょう。

教員から転職する前に考えておきたいこと5つ

教員の転職は「教員なりのコツ」があるので、民間企業に勤める方と同じように転職活動にのぞむのはNGです。

転職して後悔しないために、まずは以下の点を押さえておきましょう。

なぜ教員を辞めたいのか?言語化しておこう

教員を辞めたいと思った時はいきなり辞めるのではなく、「なぜ辞めたいのか?」をはっきりさせるところから始めましょう。

辞めたい理由によっては、転職しなくても解決できる場合があるからです。

例えば、保護者対応や職場の人間関係に悩んでいる場合。異動や休職などの制度を利用すると解決できる可能性があります。

もしくは、自分の考え方を

「いつも嫌なことを言ってくるから関わりたくないな」から「なぜ嫌なことを言うのだろう?何か悩みがあるかも」

と考えるだけでも、声のかけ方や接し方が変わって改善するケースもあるでしょう。

もちろん一筋縄ではいかない時もありますし、制度を利用するにも条件がありますが……

現職でできることは全てやってから転職に踏み切ると納得した状態で次のステージに進めます。

業界・職種はどうする?

教員しか考えてなかったから、どんな仕事があるか、どうやって選べばいいかわからない……

と悩む方もいると思います。

私自身も教員一筋できたので、どんな仕事があるか知りませんでした。

まずは、転職サイトを使って仕事探しからスタート。

最初は業界・職種ともに幅広いジャンルを検討したのですが、教えることが好きだったので、最終的には教育業界に絞り込みました。

仕事の選び方は、

・興味のある業界や職種から選ぶ
・転職サイトの無料ツールを使う
・元教員の転職先から選ぶ
・転職サイトのスカウト機能を利用する
・仕事に関する本を読んでみる

など方法はたくさんあるので、あなたが「いいな」と思ったものから始めてみましょう

転職における年収の考え方

教員から転職して年収が下がったら嫌だな

と考えている方が多いと思います。

生活費がかかっていますし、そう簡単には生活水準は下げられないのも事実です。

私自身も、

ミチ

転職して年収が下がるなら、このまま教員を続けた方がいいのでは?

と考えていた時期もあります。

しかし、お金では買えない幸せもあるので、必ずしも「年収ダウン=後悔」とは限りません

転職して後悔しないためには、以下の点について押さえておきましょう。

確認しておきたいポイント
  • 基本給以外の手当
    残業手当など、どのような手当がもらえるのかを確認しておきましょう
  • 退職金の有無
    退職金が出ない企業も。年収と退職金を照らし合わせて考える必要があります

年収ダウンの転職に関しては、以下で解説していますので、知りたい方は参考にしてください。

自己分析をしておく

教員の転職では、今までの経験やスキルを言語化して「自己分析」しておくことが重要です。

選考において、採用担当者が、

この人はうちの企業で活躍してくれそうだ

と思わない限り内定を出すことはないでしょう。

私の強みは〇〇です。教員として〜

応募先企業で活かせる強みを具体的なエピソードとともにアピールできると、採用に近づけます。

まずは教員になってからこれまでにやってきたこと(仕事内容や経験など)を書き出してみてください。

その上で応募先企業で「強み」として捉えられる経験やスキルを分析していきます。

しっかり自己分析しておくことで、求人を選ぶ際のヒントや応募書類の作成もしやすくなるはずです。

企業選びの判断基準を決めておく

複数の企業から内定をもらったとしても、入社できるのは1社だけです。

転職活動する際は、「何を重視して企業を選ぶか?」についてあらかじめ決めた上で判断しましょう。

採用面接の場面で、

企業選びの基準を教えてください

と質問されるケースもあります。

事前に判断基準を整理しておくと、面接にも備えられて一石二鳥です。

・誰にどんな価値を提供したいか?
・仕事でどんな成長をしたいか?
・どのような働き方ができれば満足できるか?

上記3点をしっかり言語化しておくことをおすすめします。

教員から転職して後悔しないためには事前の「対策」が大切です

今回は、教員から転職して後悔した内容と転職前に考えておきたいことを解説しました。

今回紹介した中で、

自分も当てはまりそうかも……

このように感じる内容があるならば、よく対策した上で転職活動に挑みましょう。

もちろん転職してみないことには後悔するかどうかわからない部分もあります

しかし、元教員の体験談をもとにしっかり対策して転職活動に取り組めば、後悔する確率は下げられるはずです。

当サイトでは教員の転職ノウハウについて発信しているので、ぜひ参考にしていただいて、あなたの転職活動のヒントにしてくださいね。

転職活動の流れ6ステップ
STEP

希望条件の整理や自己分析をする

STEP

履歴書と職務経歴書を作成する

STEP

求人情報を集めて応募する

STEP

面接に備えて対策をする

STEP

内定先が決まったら入社準備をする

STEP

引き継ぎをして教員を退職する

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