教員辞めたい30代。転職・退職する前に知っておきたい全知識

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毎日お疲れ様です。

教員辞めたいな…
でも、教員からの転職って難しそう

30代でも転職できるんだろか?

と悩んでいませんか。

実際に以下のような理由から、退職・転職を考える30代教員は少なくありません。

・長時間労働がつらい
・体力と精神ともに限界を感じている
・自分の子どもや家族との時間が欲しい

もちろん数年、数十年続けた教員を辞めるかどうかは、簡単には決断できないですよね。

しかし、30代教員もひとりの人間です。人間関係に心が折れることも、家族との時間を大切にしたい、新しいことにチャレンジしてみたいと思うこともあります。

30代教員であっても「辞める」という選択肢を選んでも良いのです。

そこで当記事では、元教員の筆者が、30代教員のよくある退職理由やおすすめの転職先、注意点をまとめました。

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30代で教員をやめても無責任ではない理由5つ

教員を辞めたいと思っているけど、「辞めるのは無責任なのでは?」と感じる先生は多いです。

しかし、自己都合で退職するのは無責任ではありません

たしかに「辞める」という言葉を口にすると、

ここで教員辞めるなんてもったいない

など、周りの人たちはネガティブな反応を示すでしょう。特に真面目な先生ほど、周りの言葉を深刻に受け止めてしまいます。

ですが、自分で決断して「辞める」という選択をするのであれば、とどまる理由はありません。

なぜとどまる理由はないのでしょうか。

あなたの家族や人生を会社が保証してくれるわけではない

いくら「子どもや生徒のため」「お金のため」と思って我慢して働いても、

・あなたの健康や人生を管理職や教育委員会が保障してくれるわけではない
・自分の家族を養ってくれるわけでもない

という事実があるからです。

自分や家族の人生はあなたしか守れません。何かあってからではなく、最優先に考えるべきではないでしょうか。

教員にも仕事を辞める権利がある

大前提として、労働者には「退職の自由」が保障されています。

何人も、いかなる奴隷的拘束も受けない。又、犯罪に因る処罰の場合を除いては、その意に反する苦役に服させられない。

日本国憲法第十八条

何人も、公共の福祉に反しない限り、居住、移転及び職業選択の自由を有する。

日本国憲法第二十二条

「奴隷的拘束の禁止」と「職業選択の自由」が日本国憲法で認められているため、退職すること自体には何の問題もありません。

「退職」は法で認められた権利なので、あなたが辞めたいと思えばいつでも辞められるのです。

必要以上にためらったり、恐れたりする必要はありません。

教員を辞めることでしか解決できない問題もある

「教員を辞めたい」ということは、それなりの悩みを抱えているはずです。

自分で解決できる悩みであれば、周りの教員に相談したり、管理職に意見を述べたり……すでに改善を試みているでしょう。

しかし、中には自分一人で解決できない問題もあります。

例えば、労働環境の場合。
仕事内容や勤務時間などを変えようと思っても、自分一人の力は微々たるもの。

いつかは解決されるかもしれませんが、それまで我慢していると心身の不調を招いてしまう可能性があります

ミチ

教員を辞めることでしか解決できない問題もある、ということを知っておきましょう!

自分の人生に責任をもつべき

残された教員のことを考えると、

周りの先生の仕事が増えるかもしれない

お世話になった先生方に申し訳ない

と責任を感じてしまうかもしれませんね。

しかし、退職者の穴をどう埋めるかを考えるのは管理職や教育委員会の仕事であり、あなたが責任を感じる必要はないのです。

むしろ自分の人生に責任をもつべきだと筆者は考えます。

恩はお世話になった人に返すのではなく、「恩送り」しましょう。

一人辞めても学校現場は回る

教員が一人辞めても、

・異動で人数を調整する
・講師を募集する

など、学校現場はきちんと回るようになっています。

  • あなたが「担任」でなければいけない理由はあるでしょうか
  • あなたが教員でなければいけない理由はあるでしょうか

上記の質問に対して「イエス」と答えられるのであれば、教員として働き続けた方が良いでしょう。

しかし、そうでない場合は、「教員」という仕事にこだわり続ける必要はないのです。

30代教員が「辞めたい」と思う主な理由3つ

経験年数が増えるにつれ、校務分掌や学年などでも責任のある立場に身をおく機会が増えますよね。

子どもや教えるのは好きだけど……

このような思いで退職を選択する人は少なくありません。

30代の先生が「辞めたい」と考える主な理由として、以下の3つが挙げられます。

プライベート時間のなさ

退職理由として多いのが、プライベート時間のなさです。

家族との時間が欲しい

ゆっくりする時間が欲しい

上記のように感じる教員は多いです。

常に仕事に追われ、お金はあっても使う時間がないのが現状だと思います。

プライベート時間のなさから最初は多く感じた給与も、

勤務時間で計算するとバイトの時給よりも低いのでは?

と比較してしまうと、前向きな気持ちで働くのは難しくなってしまうのです

将来に不安を感じて

定年までこの働き方を続けるのは無理だな……

このように将来に不安を感じて「辞めたい」と考える先生もいます。

自分の子どもを寝かしつけてから仕事している

管理職にはなりたくない
教育委員会にも行きたくない

など、ベテラン教員の姿や話から教員を続けた自分がイメージできなくなるケースも

子どもの笑顔や言葉からやる気をもらって、なんとか頑張っている状態ではないでしょうか。

人間関係や職場環境の過度なストレス

教員の一番の悩みは人間関係、といっても過言ではありません。

なんでそこまで言われなきゃいけないの……

もうご機嫌取りはウンザリ……

と感じている方もいるでしょう。

世の中にはいろんなタイプの人が存在します。

しかし、協力体制を得るためには、いずれにしても関係をうまく保たなくてはなりません。

もちろん一筋縄ではいかない時もあると思います。

人間関係に悩んでいるうちに、限界がきて心が折れてしまう先生は少なくありません。

精神疾患で病休を取得している教員の数

令和3年度公立学校教職員の人事行政状況調査について(概要)

退職理由について詳しく知りたい方は、下記にまとめていますので、タップしてご覧ください。

なぜ教員を辞めたいのか明確にしておこう

30代で教員を辞めたいと思った時は、まずは辞めたい理由をはっきさせるところから始めてみましょう

辞めたい理由によって取るべき行動が変わるからです。

あなたの辞めたい理由はどれに当てはまるでしょうか。

クリックすると読みたい項目に移動できます

人間関係に不満がある

教員の仕事は嫌いではないけど、

保護者と相性が合わない

他の教員の悪口が聞こえてきて嫌だな

など、人間関係にストレスを感じている方もいるはずです。

辞めたい理由が人間関係の問題だけなら、教員を辞めなくても、

・異動
・休業
・休職

といった制度を活用すれば解決できる可能性が高いと言えます。職場環境は勤務校や職員によってガラッと変わからです。

もちろん制度を利用するには勤務年数などの条件があります

まずは勤めている自治体の制度をチェックして、当てはまる場合は活用してみてくださいね。

ミチ

現職でやれることは全てやり切りましょう!

仕事内容に不満がある

30代ともなれば、仕事や職場環境にもなれているはずです。

しかし、中には

仕事量が多すぎて終わらない

授業準備する時間がなさすぎる

といった不満をもっている方もいるでしょう。

もし、仕事内容に不満を感じているなら、転職サイトを活用して他の仕事と比較してみるのがおすすめです。

転職サイトで求人を見ると、教員以外にどんな仕事があるのか分かるので、

・教員の働き方
・教員の年収や待遇

などの良し悪しを冷静に判断することができます。

また、転職サイトは自分の適職や強みを調べられる便利な機能があります。

ミチ

自分に向いている仕事がわかるだけでも、転職に対してプラスの気持ちになれるかもしれません

ただ、転職サイトというと「転職しないといけないのでは?」と感じる方もいるでしょう。

ご安心ください。転職サイトは登録したからといって、転職しないといけない決まりはありません。

登録したけど「やっぱり教員がいい」と思えば退会するだけOK。登録も利用も全て無料です。

他のサービスと違ってお金を払って利用するものではないので、気になった方は活用してみてくださいね。

↓↓↓

教員におすすめの転職サイト3つ
  • リクナビNEXT:みんなが使っている転職サイトを使いたい方におすすめ
  • doda:求人数が豊富な転職サイトを使いたい方におすすめ
  • ミイダス:スカウト型の転職サイト!求人探しの手間を省きたい方に

転職サイトについては以下の記事で解説しています。

将来に不安を感じている

定年まで働くのは無理だな……

自分の子どもとの時間を大切にしたい

このように教員として働き続けることに不安を感じている方もいるでしょう。

もし将来に不安を感じているなら、まずは

・どうなったら良いか?
・どうしたいのか?

について考えてみてください。

30代教員におすすめの転職先4つと選び方

教員からの転職をスムーズに進める上で、大切なことは1つ。

「教員のスキルや経験を活かせる仕事を選ぶ」ことです。

「え?どんな仕事?」と思った先生に向けて、ここでは教員経験を活かせる、おすすめの仕事と選び方を紹介します。

タップするとご覧になれます↓

事務職

人と関わる仕事はもう勘弁……

黙々作業が好き

という方は事務職をおすすめします。

教員は教材や指導作成、成績管理などでWordやExcelを使う機会は多いもの。

実際に教員で身につけたパソコンスキルを活かして、学校事務や企業の事務職に転職する方もいます。

ミチ

実際には私の友人は教員から大学の事務職に転職しました

パソコンがあれば働けるため、在宅勤務がしやすく、休みも取りやすいでしょう。

営業職

人と話すのが好き

頑張った分だけ評価してもらいたい

という方は営業職がおすすめです。

相手に合わせて伝え方を変えたり、表情や声から不安や懸念点を察知したりして、より良い解決策の提案ができるでしょう。

また、教員の経験があれば、会社の課題に対して、新たな施策や企画を提案・実践することが得意な方もいると思います。

ただ、営業というと「ノルマ」というイメージがあるかもしれませんね。

しかし、実際は30代教員から営業職に転職して、いきいきと働いている方もいます。

イメージだけにとらわれず、仕事を選ぶことが重要です。

ミチ

特に人と関わるのが好きな方は活躍できるはずです!

ITエンジニア

え?エンジニア?

と思ったかもしれませんが、EdTech企業(敎育×IT)に転職する方もいます。

具体的には、学習教材やアプリ、学校向けシステムの開発・改善・導入など。

もちろんプログラミングのスキルが求められるので、事前に勉強する必要があります。

ミチ

ただ、IT系の仕事は需要の高い仕事と言われており、求人も他の業界や職種に比べると多いです。

身につけたプログラミングスキルを活かせれば、転職先に困ることはない、と言えます。

カウンセラー

人の話を聞くのが好きな方や心理学に興味がある方はカウンセラーが向いているでしょう。

実際に教員から転職してカウンセラーとして働く方もいます。

カウンセラーも資格や知識が求められますが、傾聴スキルやカウンセリング技法は仕事だけでなく、生活にも役立つスキルです。

メンタルヘルスの需要も増えているので、今後にも期待できる仕事といえます。※厚生労働省「職業情報提供サイト

転職先を選ぶ際によくあるのが、

今の収入と同じぐらいじゃないと

未経験でもできる仕事がいいな

といった、条件や転職のしやすさで仕事を選んでしまうパターンです。

目先のことだけで選んでしまうと、

・教員の時と働き方が変わらなかった
・やりたい仕事や向いている仕事じゃなかった

このような状況になってしまい、転職を後悔する原因になってしまいます。

後悔しないためには、あらかじめ「転職して何を叶えたいか」を考えた上で、仕事を選ぶのがポイントです。

詳しくは以下の記事にまとめていますので、知りたい方は合わせてご覧ください。

教員を辞めるか迷っている際に試したい3つのこと

次のステップに行く決断をするためは、同時に手放す勇気も必要です。

しかし、いざ教員を辞めるとなると、

本当に辞めても大丈夫かな?

と不安になりますよね。

辞めるべきか続けるべきか迷ってる場合は、以下3つの方法を試してみてください。

このまま働き続けた自分を想像してみる

もしこのまま教員として働き続けた場合、10年後のあなたはどうなっているでしょうか。

職場にいる40代教員を参考にイメージしてみてください。

学年や校務分掌で主任の立場となり、先生をまとめたり、サポートしたりしているでしょう。

教育委員会に引き抜かれる可能性もあります。

このままは教員を続けるのは無理だな

そう感じるのであれば、次のステップに進むタイミングが来たのかもしれません

転職はネガティブなものではない

教員を辞めるのは、

・負けだ
・逃げだ

といったマイナスイメージがあるかも知れません。

しかし、時代とともに価値観も変化しています。

今は転職に対して「キャリアアップ・成長の機会」と捉える方は多いです。

教員の退職者も増えていることから、後ろめたさを感じる必要はありません。

小・中・高校教員の退職者数

年度教員の退職者数
平成27年度1万1,241人
平成30年度1万2,024人
令和3年度1万2,652人
文科省「令和4年度学校教員統計中間報告

ある日突然、窮地に追い込まれるよりも、自分で決断して行動した方が満足のいく転職がしやすいです。

転職に対するイメージが変われば、前向きに取り組めるでしょう。

とりあえず転職活動を始めてみる

動いてから考えるのも1つです。

実際に転職活動を始めてみると、

・自分の市場価値を知るきっかけになる
・教員の仕事を客観的に見れる
・自分に向いている仕事に出会える

といった発見があるでしょう。

いくら悩んでも、行動してみないと分かりません。未来に向かって動き出すと、自分の気持ちが明確にわかって、今の仕事に別れを告げられる場合もあります。

ただし転職活動とっても、正直、何をすればいいのかわからないですよね。筆者も分かりませんでした。

ミチ

そこでおすすめなのが転職エージェントの活用です

転職エージェントを利用すると、転職活動の流れを教えてもらえるのはもちろん、以下のような転職活動のサポートも受けられます。

 転職エージェントのサポート内容
  • 自分に合う求人を紹介してもらえる
  • 求人サイトに載っていない企業•業界情報が手に入る
  • プロから見た自分の強みを教えてもらえる
  • 選考に通過できなかった理由が分かる(改善しやすい)
  • 履歴書と職務経歴書を添削してもらえる
  • 面接日程の調整を代行してもらえる
  • 面接対策を受けられる
  • 入社日の調整や年収交渉をしてもらえる
ミチ

筆者が安心して転職活動を勧められたのは、転職エージェントのおかげでした

ただ転職エージェントといっても2万4,059存在すると言われています。※厚生労働省「平成30度職業紹介事業報告書の集計結果

一人で選ぶのは大変です。

そこで当サイトでは元教員52名が利用した転職エージェントを調査。「ここから選べば間違いない」というところまで絞り込みました。

↓↓↓

52名の元教員が利用済み!

教員におすすめの転職エージェント3選

しかし注意点が1つ。それは転職エージェントによって相性がある点です。

もし相性の合わない転職エージェントで転職活動を進めてしまうと、思うような転職ができない可能性があります。

そのため複数の転職エージェントを利用してみて、相性の良さそうな転職エージェントと転職活動を進めてくださいね。

ミチ

どのエージェントを利用するか迷う場合は、リクルートエージェントdodaエージェントをおすすめします

転職エージェントについては以下の記事にまとめていますので、知りたい方は合わせてご覧ください。

30代で教員を辞める際の注意点3つ

勢いで教員を辞めてしまうと後悔することになりかねません。ここでは30代で教員を辞める際の注意点を紹介します。

覚悟をもって転職活動に挑む

教員からの転職は可能ですが、「甘くない」ということを念頭において行動しましょう。

採用側も教員に対して、

ビジネススキルがなさそう

世間知らずで研修が必要なのでは?

といったイメージが強く、教員を雇うことにリスクを感じやすいのです。

絶対に転職先を決めるぞ

といった覚悟を決めて挑むと、あなたの転職も成功に導けるでしょう。

家族の理解を得る

家族がいる場合、教員を辞めることに対して同意を得られないケースもあるでしょう。

教員は年収が高い傾向にあるので、転職すると年収が下がるかもしれません。

辞めて年収が減ったらどうするの?今でさえ不安なのに……

といった理由から反対される場合も少なくありません

家族が反対する場合は、丁寧な説得が必要です。

一時的な年収ダウンはあるかもしれませんが、教員の経験やスキルを活かせれば、教員と同じくらいの収入、または教員以上の収入も見込めます。

家族の理解を得るために、具体的な転職希望やプランを共有しておきましょう。

円満退職を心がける

スムーズに退職するためには、円満退職を心がけましょう。

円満に退職するためのポイント

・退職を伝えるタイミングに注意する
・退職日まで仕事の手を抜かない
・引き継ぎをしっかりする

特に同じ自治体で働く場合は、退職後にどこで繋がりがあるか分かりません

できるだけ迷惑を最小限に抑えて、トラブルなく辞めることを考えましょう。

退職手続きのポイントは以下にまとめていますので、知りたい方は合わせてご覧ください。

30代で教員を辞めたい方へ

今回は教員を辞めたい30代の方に向けて、おすすめの転職先や辞めるか迷っている時の解決策を解説しました。

ご教員として働くことに不満や不安があるならば、無理に働き続ける必要はありません。

今後40年ほど働くことを考えれば、早めに見切りをつけることも考えるべきではないでしょうか。

教員として培ったスキルや経験は他の仕事でも十分活用できます。あなたが教員として働いた過去の経験は決して無駄にはならないのです

ただし、本当に教員を辞めるかどうか迷って行動できない方もいると思います。

キャリアの悩みは一人で悩んでも解決しないケースが多いです。「辞めたい」と思いながら自分が何に悩んでいて、どうすれば解決できるのかを冷静に判断するのは厳しいでしょう。

ミチ

そこでおすすめなのが、キャリア支援サービスです

キャリア支援サービスとは、キャリアトレーニングやキャリアコーチングと呼ばれ、マンツーマンでキャリアの相談ができるサービスです。

悩みを整理してくれるのはもちろん、細かく自己分析してもらえるので、あなたにとってベストな解決策を見つけられます。

中でもポジウィルキャリアは、大学教授監修のカリキュラムを使用して自己分析できるので、ぴったりの解決策が見つかって後悔のない道を歩めるでしょう。

ポジウィルキャリは今なら一回無料で相談できます。教員を辞めるか迷っている方は早めに利用を検討してみてくださいね。

教員を辞めるか迷っている先生におすすめ

キャリア支援サービスについては、以下の記事にまとめています。

ミチ

最後までお読みいただき、ありがとうございました

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