女性教員の転職は難しい?実体験から転職事情と攻略ポイント3つを解説
こんにちは、元教員のミチです。
教員からの転職を考えているけど、次の仕事どうしよう
そもそも女性教員の転職は不利なのでは?
教員を辞めて後悔するのも嫌だな……
と悩んでいませんか。
教員からの転職はなんとなく難しそうですし、女性教員の転職となると、さらにハードルを感じてしまうのも無理ありません。
実は2年前の筆者も、今のあなたと同じような悩みをかかえていました
でも、辞めたい気持ちがあるのに前向きな気持ちで働くのは難しいですよね。
そこで当記事では、転職を考えているあなたに向けて、女性教員の転職事情と攻略ポイントを解説します。
当記事を読むと、転職に対するモヤモヤを解決できて、一歩踏み出せるはずです。ぜひ参考にしてください。
女性教員はやっぱり大変です
毎日おつかれ様です。
教員は本当に大変ですよね。朝早くから夜遅くまで、土日も働いている方が多いと思います。
常に仕事と時間に追われ、かといって手を抜くわけにもいかない……
余裕のない状態で働いていると、
子どもが生まれたら仕事と子育ての両立なんてできる気がしない
今でさえ精一杯なのに、これ以上負担が増えるのは耐えられそうにない
このように将来に不安を感じるのも無理ありません。
女性教員が転職を考える理由
女性教員はどのような理由で「転職」を考えるのでしょうか。
ここでは、筆者の体験や他の元教員の理由を3つ紹介します。ご自身に当てはまるものがないかチェックしてみてくださいね。
心身の疲れ
一番多い理由が「疲れ」です。
あなたも疲れていませんか。
疲れすぎてしまうと、教員として働き続けた明るい未来がイメージできなくなってしまいます。
仕事もプライベートもやる気が起きず、疲れが取れるどころか、たまるばかり……
筆者も例外ではなく、体力もメンタルもギリギリの状態で働く毎日でした
あなたも「疲れ」を理由に転職を考えているかもしれませんね。
仕事量の多さ
仕事量の多さから「辞めたい」と考える女性教員もいます。
教員ほどマルチタスクな仕事はない、といっても過言ではありません。
今日は夕方に職員会議があって、あとは〇〇と〇〇して、〇〇も終わらせないと(絶対に終わらない)
授業準備や事務作業、保護者対応、会議、研修など、キャパオーバーの状態で働いている方が多いのではないでしょうか。
とはいえ、手を抜こうにもどれも大事な仕事で抜きどころがない……
早く帰りたくても仕事が残っていますし、クラスの子どものことを考えると、どこまでも働けてしまいますよね。
子育てと仕事の両立
今の働き方では仕事と子育てを両立できる自信がない
今まで築いたキャリアを無駄にしたいくないけど、将来子どもが生まれたら……
・子どもが病気になっても休みにくいし
・子育てしながら今の仕事をこなせるのか?
・仕事も育児も中途半端になるのではないか?
このように、自分の将来を考えて「転職したい」と考える教員は増えています。
元女性教員のリアルな転職理由
ここでは、実際に転職した元女性教員の転職理由をまとめました。
自分には向いてないと感じたからです。定年まで続けるのは無理だと思いました。
元小学校教員 事務職
仕事がとにかく多すぎて、毎日帰る時間も遅く、精神的にも疲れ切ってしまった。
元小学校教員 塾講師
理想と現実にギャップを感じて、他にやりたいことを見つけたから。
元小学校教員 人材派遣
私が教員を辞めた理由
・労働環境が悪いと感じていた
・このままでは身体を壊すと感じた
・このまま教員を続けられるか疑問だった
一番欲しかったもの
ワークライフバランスがきちんと保てる労働環境
そのために捨ててもいいと思ったもの
やりがい
何かを得るには何かを捨てる覚悟は必要かと
元中学校教員(出典:X)
私が教師を辞めた理由
教育に興味がないことに気づいた
定年まで業務内容がほぼ同じ
こんな人になりたい!というロールモデルが見当たらない
街中で「先生!」と声をかけられプライベートがない
20年後の自分を想像して、今と風景が何の変化もないであろうことに気づき絶望したなぁ
元高校教員(出典:X)
女性教員の転職が難しい理由
とはいえ、実際に転職を考えても、
教員からの転職って難しそうだな
そもそも教員の経験しかないし、他にやりたいこともない
といった悩みや不安が尽きないと思います。
実際に転職してみて感じたのは、教員からの転職は甘くはないということです。
なぜ難しいのでしょうか?ここでは実体験から感じた「転職が難しい理由」を5つ紹介します。
転職のタイミングがわからない
一つ目は転職のタイミングがわからないからです。
教員としての経験が浅い場合は、
辞めたいのは自分の甘えなのかな?
もうちょっと働いたら変わるかも?
せめて結婚してから辞めた方が安心できるのでは?
このように、転職するタイミングをなかなか見極められません。
結婚後や子どもが生まれた後に転職を考えるも、
・教員としてのキャリアを今さら手放しにくい
・子育てと仕事が両立できそうな求人がない
・夫に転職を反対されてしまった
このような状況になることが多くなります。転職のタイミングがつかめずハードルが高くなってしまうのです。
年収が下がる可能性が高い
いざ転職活動を始めてみると、求人探しの段階で感じることがあります。
それは、教員の年収の方が高い点です。実際に民間企業と教員の平均年収を比べてみると……
小中学校教員:739.7万円
民間企業:443万円
出典:厚生労働省の職業情報提供サイト「jobtag」/国税庁公式サイト
教員の方が高いことがデータから分かります。
年収が下がるのは困るなぁ
収入がないと生きていけませんから、年収ダウンに対して、多くの先生が抵抗を感じるでしょう。
特に公務員の場合は、勤務年数が長くなればなるほど年収が高くなります。より転職へのハードルを感じてしまうのは仕方ありません。
転職するかどうかを判断するためには、事前に毎月の生活費を計算する、年収についてどう捉えるかを考える、といった対策が必要です。
転職活動の時間が限られる
よし、転職活動するぞ!
と思っても、教員は転職活動する時間が限られてしまいます。
平日に転職活動する余裕はないですし、土日も部活がある、たまった仕事をするなど、働いている先生は多いでしょう。
想像してみてください。今の仕事に転職活動が加わるとなると……大変なのは明らかですよね。
教員に対するマイナスイメージ
教員が企業に転職する上で避けられないのが、
ビジネススキルがないのでは?
企業の働き方に対応できるんだろうか?
といったマイナスイメージです。
実際に「企業で働く覚悟が感じられない」「ビジネススキルが足りない」といった理由で選考に通らないケースはよくあります。
公務員と企業の働き方は根本的に異なりますし、教員という仕事そのものも関係しているので、仕方ありません。
ただし、教員の転職は決して不可能はありません。企業に転職した元教員はたくさんいるからです。
「女性は転職しにくい」というイメージ
女性の社会進出が進んでいるとはいえ、
女性は男性より転職しにくいのでは?
というイメージがありませんか。
実際に女性は結婚や出産、子育てなどライフイベントが仕事に影響を与えるケースが多いですよね。
しかし、ご安心ください。性別は転職のしやすさに関係ないからです。
厚生労働省の調査によると、男女別の入職率は次のとおり。
年齢別転職入職率
年齢 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
20〜24歳 | 14.7% | 14.7% |
25〜29歳 | 15.3% | 14.1% |
30〜34歳 | 9.5% | 14.0% |
35〜39歳 | 7.7% | 10.7% |
40〜44歳 | 5.7% | 9.6% |
45〜49歳 | 5.4% | 10.0% |
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/doukou/23-2/dl/kekka_gaiyo-03.pdf
むしろ全体的に女性の方が高くなっています。もちろん建設現場など一部の業界や職種は、転職しにくいかもしれません。
ただし、全体的に「転職に性別は関係ない」ということを知っておくと、安心して転職活動にチャレンジしやすくなるでしょう。
女性教員の転職先は?
どんな仕事に転職できるんだろう?
教員の転職先が気になる先生は多いです。
ここでは元女性教員の転職先をまとめました。
- 教育関係
- 塾講師
- 家庭教師
- 学校事務
- 幼稚園教諭
- 非常勤講師
- 日本語教師
- 教育系のNPO法人
- 児童指導員(放課後デイサービス)
- 異業種
- 事務職
- 営業職
- 人材派遣
- コンサル
- サービス業
- IT・Web系(ITエンジニア/SE)
- フリーランス
- Webデザイナー
- Webライター
- 心理カウンセラーなど
女性教員の転職先は校種に関係なく、業界・職種ともに幅広いことが分かりますね。
働き方も正社員や個人事業主(フリーランス)など、さまざまです。
特に有給が取りやすく、働く場所・時間を選べる仕事に就く方が多い印象を受けました
女性教員が転職する際に押さえておきたいポイント3つ
それでは、転職を考えている女性教員に向けに、おさえておきたいポイントを5つ紹介します。
転職タイミング
女性教員のライフスタイルは、自身の体調や結婚、子どもの年齢によって左右されるとも言えます。
女性教員が転職を考えるタイミングは、大きく分けると以下の2つです。
- 自身の変化:健康状態や結婚など
- 世帯状況の変化:子どもが生まれた時/保育園に入園する時/相手の仕事の都合(転勤)/親の介護など
上記の変化はいつ起こるか分かりません。特に自分だけであれば自由に転職できますが、家族がいる場合はそう簡単にはいかないと思います。
転職すると収入や勤務時間、休日などに変化が生じるからです。
・何に悩んでいるのか?
・自分はどうしたいのか?
・家族に伝えておくべきことは?
といったことを今のうちに考えておくと、ベストなタイミングを冷静に判断しやすくなります。
とはいえ、働きながら考えるとなると大変ですよね。
自分で考えてもよくよくわからない
そこで、「ヒントが欲しい」という方はポジウィルキャリアへの相談がオススメです。
自分であれこれ悩むよりも、キャリアのプロに相談した方が自分にピッタリの選択肢が見つかります。
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転職先に必要なスキルは事前に身につけておこう
教員とは違う仕事がいいな
教員から未経験職への転職を考えている方は、希望する職種で求められるスキルを早めにチェックしておきましょう。
例えば、エンジニアに転職したい場合はプログラミングを、事務職に転職したい場合はExcelなどの資格を取得しておくと安心です。
転職する時になって気づいても、スキルはすぐに身につくもではありません。特に試験がある場合はなおさら早めの行動がカギになります。
どんなスキルを身につけていいかわからないし
今の状態で勉強にできそうにない
という方は、WorX(ワークス)がオススメです。
WorXを利用すると、スキル習得、かつ転職活動もサポートもしてもらえます。オンラインで勉強できるので、教員でも安心です。
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転職エージェントを活用しよう
教員は多忙な中、転職活動を進めていく必要あります。
「働きながら転職活動できるか不安」
「転職活動そのものが不安」
という先生が多いと思います。
そこで欠かせないのが転職エージェントの活用です。転職エージェントを利用すると、無料で転職活動をサポートしてもらえます。
ただし、転職エージェントを利用する際の注意点がひとつ。転職エージェントとの相性がある点です。
相性が合わないエージェントで転職活動を進めてしまうと、思うような転職ができない可能性があります。
そのため、複数利用してみて相性の合う転職エージェントで転職活動を進めるのがポイントです。
以下に教員におすすめの転職エージェントをまとめてみましたので、まずは気軽に相談してみてください。
元教員52名が利用したエージェントをまとめました↓
- リクルートエージェント:
元教員30名が利用
元教員の利用率No. 1
求人数と転職支援実績が豊富 - doda
:
元教員27名が利用
ヒヤリングやサポートが丁寧
転職サイトも一緒に使える - マイナビエージェント:
元教員14名が利用
幅広い業界に対応
転職エージェントについて知りたい方は、下記でまとめていますので、ご覧ください。
女性教員の転職体験談
ここでは当サイトに寄せられた女性教員の転職体験談を紹介します。これから転職を考えている先生は、ぜひ参考にしてください。
筆者の体験談はこちら にまとめています
こんにちは!みさきです。
小学校教員から人材業界に転職しました
みさきさんは夢だった教員として働くも、「なんか違う」「思っていたのとは違う」という違和感があったそうです。
友人との再会でやりたいことを思い出し、転職活動を開始。
最初は親に転職を反対されて大変だったそうですが、転職先が決まると一変して応援してくれるようになったとのこと。
教員から異業種転職も決して不可能ではありません。
ころっちです。
私学教員から幼稚園教諭に転職しました
ころっちさんは私学教員として働き始めるも、ある日突然学校に行けなくなってしまったそうです。
うつ病と診断され、休職からそのまま退職へ。
しばらく休んだ後、校種を幼稚園に変えて再挑戦。現在は幼稚園教諭として元気に働いているとのことでした。
教員の転職方法として校種を変えるのも一つの方法ですね。
こんにちは!あやと申します
30代の時に小学校教師から事務職に転職しました
あやさんは保護者対応や職場の人間関係から、子どもに対して良い感情をもてなくなったことがきっかけで転職を決意。
現在は企業の事務職に勤めていて、主にデータ入力を担当しているそうです。
転職して収入は減ったとおっしゃっていましたが、仕事量も仕事内容も今の自分に合っていて満足している、とのことでした。
チャギです。
私学教員から塾講師に転職しました
チョギさんは私学教員として働くも、自身の思う様に指導ができず、転職を決意。
現在は学習塾で講師として受験指導をおこなっているとのことでした。
転職前は教員の経験しかなく不安だったそうですが、転職エージェントの力を借りて無事に転職成功。
給与面も変わらず、「転職してよかった」とおっしゃっていました。
転職を考えている教員のあなたへ
今回は体験談をもとに女性教員の転職事情について解説しました。
女性教員は結婚や子育てなどライフイベントに左右される傾向にあります。男性よりも転職のタイミングを判断しにくいのは事実です。
特に教員の転職は難しいと言われていますので、今のうち自分の未来に、家族の未来に備えておきましょう。
あなたが今よりもイキイキと働けることを願っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました