教員を辞めるタイミングと注意点|スムーズに退職するコツを解説します
こんにちは、元教員のミチです。
教員の退職はやっぱり3月なのかな?
年度途中で辞めるのはダメなの?
教員を辞める場合、いつ誰に伝えたらいいの?
と悩んでいませんか。
教員を辞めたい!と思っても、いつ誰に伝えたらいいのか迷いますよね。
結論からお伝えしますと、教員を辞める時期に決まりはありません。年度途中でも学期末で辞めても良いのです。
ただし、退職意向を伝えるタイミングは注意が必要です。自治体によっては期限が定められている場合があります。
そこで今回は、体験談から教員を辞めるタイミングと伝え方についてまとめました。
当記事を読むと、教員を退職するタイミングや注意点がわかるので、安心して退職できますよ。ぜひ参考にしてください。
教員を辞める流れや注意点は辞め方ガイドでご紹介しています。知りたい方はご覧ください
教員を辞めるベストタイミングは3月末です
冒頭でもお伝えした通り、教員の辞めるタイミングに決まりはありません。いつ辞めても良いのです。
しかし、教員を辞めるベストタイミングはやはり「3月末」と言えます。
あなたが辞めると、替わりの教員を探す必要があるからです。
年度末の退職ですと代替教員が見つかりやすいですし、異動などで調整することも可能になります。
つまり、周りへの迷惑を最小限におさえられる、ということです
年度途中で退職を検討すべき状況3つ
ただし、辞めたい理由や状況によっては、年度途中でも退職を検討すべきです。
無理に3月まで続ける必要はありません。夏休みや冬休み前など、年度途中で退職する方法もあります。
具体的にはどんな時に年度途中の退職を検討すべきなのでしょうか。3つご紹介します。
自分が壊れそうな時
1つ目はあなたの健康状態です。
教員を続けていたら、自分が壊れてしまいそう
このような状況にあるときは、退職を検討してみましょう。
一度体調を崩してしまうと、なかなか元の状態には戻れません。回復するためにお金と時間を浪費することになってしまいます。
自分が壊れそうな状態にあるならば、最悪の状態になる前に辞めるのがベストです。
たたし、体調がすぐれない場合は、病休を取得する方法もあります。
教員の病休制度については下記にまとめていますので、知りたい方は参考にしてください。
今よりも良い条件で働ける求人がある時
今よりも良い条件で働ける仕事が見つかった場合は、退職を検討して良いでしょう。
昨今はキャリアアップとして転職する方も増えているからです。
求人には掲載期間と応募締め切りがありますから、いつもチャンスがあるわけではありません。
また、いつどのタイミングで出会えるかわからならないのが求人です。出会えた時が「チャンス」とも言えます。
転職準備をした上でチャレンジしてみてみてください
やりたいことが見つかった時
やってみたい仕事がある
と思える仕事が見つかったのであれば、チャレンジすべきでしょう。
定年も伸びていますし、70歳まで働く時代だと考えれば、まだまだ先は長いですよね。
残りの人生を有意義に過ごすためにも、生活や家族のことを考えつつ、やりたい仕事に挑戦する道を模索してみてください。
退職意向を伝えるタイミングの重要性
辞めるタイミングは自由ですが、退職意向を伝えるタイミングは重要です。
その理由は3つあります。
伝える時期によって円満退職できるか決まる、といっても過言ではありません。一つずつ詳しく見ていきましょう。
希望日に退職できるようにするため
退職意向を伝えるタイミングは、自治体や各学校によって規則があります。
例えば、東京都教育委員会の場合は以下のとおり。
第十四条 職員は、退職しようとするときは、特別の事由がある場合を除き、退職しようとする日の前十日までに、退職願を提出しなければならない。
東京都教育委員会職務服務規程
https://www.reiki.metro.tokyo.lg.jp/reiki/reiki_honbun/g101RG00001943.html#e000000374
つまり、期日までに退職意向を伝えなかった場合は、希望日に退職できなくなってしまいます。
地方公務員の場合は、任命権者の手続きを経てはじめて辞めることができるため、すぐには辞められません。
退職希望日に辞めるためには、いつまでに伝えなければいけないか、前もってチェックしておきましょう。
どうやって調べたらいいの?
という方は、以下の方法を試してみてください。
- 学校のパソコンから教育委員会や学校法人にアクセスして調べる
- ネットで「〇〇教育委員会 服務規程」と検索する
もちろん、すべての自治体に決まりがあるわけではありません。
調べても出てこない場合は、退職日から1ヶ月~3ヶ月前には伝えておくと安心です。
余裕を持って引き継ぎするため
余裕を持って引き継ぎするためにも、退職意向を伝えるタイミングは重要です。
退職を伝えるタイミングが遅くなってしまうと、慌てて引き継ぎすることになってしまいます。
焦りの引き継ぎは、引き継ぎのし忘れるを招く原因になりかねません。
引き継ぎし忘れてしまうと、
- 退職後に学校に行かないといけない
- 電話がかかってくる
というケースも考えられます。退職後はできるだけ学校と関わらないようにしておきたいのが本音ですよね。
余裕をもって引き継ぎするためには、できる限り前もって準備を始めておきましょう。
スムーズに退職するため
最後はスムーズに退職するためです。
退職意向をいつ伝えるかによって、退職を引き止められる可能性があるからです。
特に年度途中で辞める場合やクラス担任の場合は要注意!
教員を探す、お便りを出すなどの準備があるので、退職をすぐに受け入れてもらえれない場合もあるでしょう。
スムーズに退職するためには、規則前ギリギリで伝えるは避けておいた方が無難です。
引き止められないための対策は下記でまとめていますので、知りたい方はタップしてご覧ください。
退職は誰に伝えたらいいの?
退職は必ず校長に伝える必要があります。
地方公務員の場合は、辞令交付をもって正式な退職となるからです。
一般的に管理職から教育委員会への申請となるため、まずは校長に伝えましょう。
退職を伝える具体的な場面3つ
退職意向を伝えるタイミングと相手はわかったけど、具体的にどの場面で伝えたらいいのか、迷う方もいると思います。
ぶっちゃけ職員室で仕事しつつ、伝えるタイミングを見計らうのは大変ですよね。
自分自身も授業準備や会議などで仕事が山積みですし、管理職も会議に参加していたり、気づいたら退校していたりすることが多いでしょう。
今日もタイミングを逃してしまった
となっては、期限が迫るばかりです。さらに余裕がなくなってしまいます。
そこで、伝えやすい場面を3つをピックアップしました。
・個人面談
・長期休み前
・行事の後
事前に伝えやすいタイミングを知っておくと、安心できるでしょう。
個人面談
一つ目は個人面談で伝える方法です。
学期終わりに管理職との面談があると思います。きちんと面談時間が組まれているので、伝える機会を逃す心配は入りません。
面談日までにどう伝えるか、作戦を練るだけです。
ただし、校長以外にも管理職がいる場合は、伝えにくさを感じるかもしれません。
そこでおすすめなのが次の場面です。
長期休みの前
2つ目は、長期休みの前です。
具体的には、終業式の日、もしくは休み前の勤務最終日など。
成績処理が終わった後ですし、子ども達もいない状態なので、落ち着いた気持ちで伝えられます。
子ども達が休みに入る前ですと、電話など、保護者対応で呼び出されることもありますよね
もちろん校長が校長室にいるか、伝えられる雰囲気かどうかは判断しないといけませんが……
し伝える相手は校長だけなので、個人面談で伝えるよりも、安心して伝えられるでしょう。
行事の後
運動会や学習発表会、音楽会など、行事の後も伝えやすいです。
行事の後って、試験が終わった時のような、気持ちが一区切りした感じがしませんか
職員室はいつもより閑散としていますし、張り詰めた空気もないと思います。
もちろん片付けや指導などで体力は消耗していますが……体力のある方は、行事の後を狙って伝える方法もあります。
ここで伝えよう
と、あらかじめ伝える日を決めておくのがおすすめです。
【体験談】いつ誰に順番で伝えたの?
私は3月末の退職だったので、冬休み前の勤務最終日に伝えました。
最初に誰に伝えるか迷ったのですが、まずは校長に、それから学年主任の順番で伝えました。
私は結婚を理由に退職したので、
そうですか!おめでとうございます!
と、祝福の言葉をいただきました。
同期には、飲み会に行く約束をしていたのでその日の夜に。学年の先生とお世話になったベテラン教員には、退職1ヶ月前に伝えました。
もちろん伝える順番にコレといった正解はありません。
退職するためには校長には必ず伝える必要がありますが……あとは伝えたい方に伝えるのが一番です。
教員を辞めるか迷っている場合はどうする?
当記事を読んでいる先生の中には、
本当に教員を辞めるか迷っている
という方もいると思います。
教員を辞めたいと思っていても、
「転職できるのかな?」
「特にやりたいこともないし、できることもない」
「でも、辞めて後悔はしたくない」
このように堂々巡りになる方は多いです。もちろん働かないと生きていけないので、迷うのは当然のことでしょう。
しかし、考えすぎてしまうと、仕事のモチベーションは上がりませんし、仕事がさらにたまってしまうでしょう。
筆者も悩んでしたのですが、ある方法によって一歩踏み出すことができました。
下記にまとめていますので、何かヒントが欲しい方や安心して一歩踏み出したい方は、ぜひ参考にしてくださいね。
円満退職するには伝えるタイミングに気をつけよう
今回は、教員を辞めるタイミングや伝える時期について解説しました。
辞める時期はあくまでも、自身の体調や状況に応じて見極めることが大切です。
周りへの迷惑を最小限におさえるためには、3月末がベストですが……体調不良や家族の都合などがある場合は、無理に3月まで続ける必要はありません。
また、スムーズに退職するためには、退職意向を伝える時期には気をつけましょう。
いつまでに伝えなければいけないのか、前もって調べておくと安心です。
そもそも教員を辞めるか迷っている
とお悩みの先生は、下記で筆者がやってよかった解決策を解説していますので、ぜひ参考にしてくださいね。
最後までご覧にいただき、ありがとうございました
あなたが今よりもイキイキと働けることを願っています