転職で年収ダウンはあり?教員から転職して後悔しないためのポイント

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教員から転職すると年収が下がるって聞いたけど、

年収が下がるのは困るなぁ

と悩みが増えた方もいるかも知れません。

できれば、年収をさげずに転職したいのが本音だと思います。

しかし、転職で年収が下がるからといって、必ずしも後悔するとは限りません

年収よりも働き方など、優先したいことがある先生は多いと思います。

今のつらい状況から脱却できて幸せになるなら、それは「転職に成功した」と言えるのではないでしょうか。

かく言う筆者自身も教員から転職して年収が下がりましたが、「転職してよかった」というのが正直な感想です。

お金では買えない幸せもあるのです。

当記事では、転職を考えている先生に向けて、年収が下がる転職でおさえておきたいポイントをまとめました。

ぜひじっくり読み込んでいただいて、新たな一歩を踏み出すヒントにしてください。

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教員の転職における年収事情

教員から転職するといっても、100%年収が下がるわけではありません

まずは転職における年収事情を確認しておきましょう。

教員と民間企業の平均年収

教員と民間企業の平均年収を知っていると、転職して年収がどうなるのかが分かりやすくなります。

教員の平均年収はいくらなのでしょうか。

小中学校教員:739.7万円
高等学校教員:677.5万円
民間企業:443万円
出典:厚生労働省の職業情報提供サイト「jobtag」/国税庁公式サイト

比較してみると、教員の方が高い傾向にあることがわかります。

ただし、上記はあくまでも平均値です。性別や年齢によっても差があります。

では、実際に転職した方の年収はどうなったのでしょうか。

実際に転職した人の年収はどうなった?

実は転職者の中で年収がアップした人は35〜45%いる、というデータがあります。

厚生労働省の調査によると、賃金増減の割は以下のとおりです。

転職入職者の賃金変動状況別割合

年齢増加変化なし減少
19〜24歳40.5%25.2%29.4%
25〜29歳45.6%26.9%26.7%
30〜34歳39.4%27.1%32.3%
35〜40歳44.9%28.8%23.3%
40〜44歳38.0%28.9%32.3%
令和4年雇用動向調査結果
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/doukou/23-2/dl/kekka_gaiyo-03.pdf

上記の結果から年収が下がった人は20〜30%前後。逆に年収が上がる人もいることが分かります。

教員の転職が難しいのは間違いありませんが、それでも年収維持や年収アップを叶えた元教員もいるのです。

教員からIT業界に転職して1ヶ月経ったので、主な変化をまとめてみた
年収50万アップ
残業時間0
変な人がいないので精神的に安定
民度が戻ってきた実感あり
今のところデメリットなし!
来年さらに年収アップ予定
日々新しいことを知り、めちゃくちゃ楽しい!
引用:X

【ご報告】
第一志望の会社から内定をいただき、そこへ行くことにしました。
業界最大手(私の学歴ではまず新卒で受からない)の営業職で年収は教員時代の1.5倍になります!「教員からでも転職できる」を体現させました。
引用:X

転職活動を始めて3ヶ月で無事に転職先決まりました。4月から人材業界営業職です。
心配していた年収面もほぼ現状維持で始められそうです。
教員からでもやればできる!支えて下さった方々に感謝
引用:X

転職における成功・失敗は年収だけで決まらない

しかし、上記のデータはあくまでも転職者全体の傾向を表したものなので、

  • 職場の人間関係に悩んで転職した
  • ワークライフバランスを重視てして転職した
  • 将来が不安になって転職した

上記のような人たちも含めた数字です。

転職で年収がさがったからといって転職に失敗したとは言えません

教員からの転職となると、

家族との時間を大切にしたい

毎日楽しく働ける仕事がしたい

このように願う先生もいると思います。

転職の目的や個人の価値観によっても転職成功の定義は変わるのです。

「転職で何を実現したいのか?」をはっきりさせておくことが重要になります。

年収が下がっても幸せな転職もある

年収は高い方が幸せだ

たしかにお金があるに越したことはありません。

しかし、年収がさがったとしても幸せな転職もあるのです。

筆者も教員から転職して年収が下がりましたが、「転職してよかった」と思えることもありました。

納得できる範囲のダウンなら成功

  • 自分で納得できる範囲の年収
  • 想定内の年収ダウン

上記のような転職であれば、「転職成功」と言えるでしょう。

経済的には少し苦しくなっても、納得して転職できたわけですから、

転職してよかった

と思えるはずです。

転職で現状の悩みを改善できる幸せもある

転職してよくなった部分に「幸せ」と感じられるのなら、それも転職成功と言えます。

転職する前は長時間労働だったけど、

  • プライベートの時間が確保できるようになった
  • キャパオーバーの状態から解放された
  • 家族との時間が取れるようになった

このように幸せを感じる先生はたくさんいます。

転職して「悪くなる部分」には気づきやすいですが、よくなる部分は意外と気づきにくいものです。

年収以上に「幸せ」と感じられる部分に目を向けて仕事を探してみてくださいね。

今よりもイキイキと働ける幸せ

定年まで教員は続けられない

教員として働く明るい未来がイメージできない

上記のように感じている先生もいるでしょう。

転職して年収がさがっても、

  • 労働環境が良い
  • 職場の人間関係も良好
  • この会社で働きたいと思える

このような会社に転職できたなら、とても幸せなことでしょう。

筆者も転職したことで、労働環境がガラと改善しました。

ミチ

仕事によってこんなに労働環境って変わるんだ

と思ったものです。

転職における年収の許容範囲とは

転職で年収ダウンしてしまう場合、どの程度までが許容範囲と言えるのでしょうか。

許容範囲は10%程度

一般的には「前職年収の10%程度」と言われています。

たとえば、今の年収が600万円であるなら、60万円くらいダウンしても、

まぁなんとか我慢できるかな

と思うかもしれません。

しかし、年収400万円の先生が40万円ダウンしてしまうと、

ちょっと生活が厳しいかもしれない

こんな状況になってしまいます。

ただ「金額だけ」をみるのではなく、生活費などを加味して判断するのがベストです。

一時的な年収ダウンもあることを知っておく

年収が下がるといっても、一時的な場合もあります。

個人の成績や企業の業績によって上がるケースもあるからです。

ミチ

筆者自身も転職後すぐは収入が下がったのですが、1ヶ月後には教員と変わらない手取りになりました

また、基本給は低いけれど、手当てやボーナスの金額によっては、年収ダウンにならない可能性もあります。

特に住宅手当やボーナスをはじめとした待遇は、会社によってかなり異なるものです。

例えば、家賃補助1つとっても、A社では上限9万に対し、B社は2万円という場合も。

ボーナスは基本的に夏と冬の2回支給されますが、秋や春も支給される会社もあります。

賃金そのものは変わらなくても、待遇面で差が生まれ場合もあるのです。

求人を探す際は、年収だけにとらわれず、

  • 手当(通勤手当や残業手当など)
  • 賞与実績(何ヶ月分か)
  • 退職金の有無

なども一緒に確認しておくと安心です。

生活をまかなえる金額は確保しておく

いくら年収ダウンするといっても、年収だけで生活できる金額は確保しておきべきです。

ボーナスや残業代などを当てにしたくなる気持ちもわかりますが……

可能な限り、毎月暮らしていける月給がのぞましいです。

ミチ

教員と違って「ボーナスが出る」という保証はありませんからね

毎月いくらあれば生活できるのか、最低限の金額を計算しておきましょう。

年収ダウンの転職を避けるポイント

教員の転職は難しいと言われています。

その中で年収を上げようと思ったら、さらにハードルが上がってしまいますよね。

どのようにすれば、年収ダウンを防げるのでしょうか。

ここでは教員が年収ダウンを防ぐための方法を紹介します。

教員の経験やスキルを活かせる仕事を選ぶ

教員が年収を下げない転職をするのであれば、基本的には同じ業界・職種を選ぶのがベストです。

今もっている教員のスキルや経験を活かせる転職先の方が自分を高値でアピールできます。

実際に厚生労働省の調査によると、転職先の収入は過去の経験をもとに決められるケースが多いことがわかっています。

転職者の収入や役職を決める際に考慮した要素

「転職実態調査(https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/6-18c-r02-1-02.pdf)」をもとに作成

上記のグラフから、「これまでの経験や知識」が53.7%と一番比重を占めていることがわかります。

未経験職に転職するとスキルゼロからのスタートになりやすいので、年収ダウンの確率が上がってしまうのです。

ただし、中には、

教員とは違う仕事をしてみたい

という先生もいるでしょう。

その場合は、IT業界など将来性の高い仕事を狙うのがオススメです。スキル習得などが求められますが、その分、年収が高い傾向にあります。

もし不安な方は、WorX(ワークス)の利用を検討してみてください。

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自己分析をしっかりしておく

転職の面接では、

あなたはどんなことができるのですか

あなたを採用したら、我が社にどんなメリットがありますか

こういった質問をされます。

そのため、自分の強みをしっかり分析しておかないと、面接で苦労してしまうでしょう。

あなたをアピールできるのはあなただけです。

過去を振り返って自分の長所や企業側に「強み」ととらえられる部分を見つけておきましょう。

強みなんてないなぁ

と思うかもしれませんが、教員の仕事を振り返ってみると、どんな先生にも「強み」としてとらえられる部分はあるものです。

一人で考えるのが不安な方は、ココナラの「就職・転職の相談・サポート」をオススメします。

ココナラはスキルシェアサービスです。

人事を担当していた方やコンサル経験のあるプロに、自己分析や書類作成・添削、面接対策など、ピンポイントでサポートしてもらえます。

自分の強みがパッと分かって、効果的にアピールできるようになりますよ。

転職エージェントを活用して交渉してもらう

転職する場合は、年収を交渉することも可能です。

しかし自分一人で転職活動をする場合、

年収を上げて欲しいんだけど、どうやって交渉すればいいんだろう

このように年収交渉へのハードルを感じるでしょう。

年収交渉をできたとしても、入社前にマイナスの印象を与えてしまうリスクも。

しかし、転職エージェントを利用して転職する場合は、無料でキャリアのプロが年収交渉を代行してくれます。

また、年収交渉だけでなく、求人紹介から入社まで無料でサポートしてもらえますよ。

教員が効率よく転職活動を進めたい方は、転職エージェント利用を検討してみてください。

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教員におすすめの転職エージェント

転職エージェントについて知りたい方は下記で解説していますので、ご覧ください。

転職して年収が下がった時の注意点

転職して年収が下がったとしても、住民税の支払いはすぐには下がりません

住民税は前年の所得に対して課税されるので、年収は下がったのに、住民税はそのまま……という状態が起こります。

こればかりは仕方ありません。

転職後の年収に対して課税されるようになると、住民税も年収相応の金額になりますが、転職後すぐの住民税の支払いには要注意です。

年収が下がっても幸せな転職もあります

今回は、教員の転職で年収が下がる場合の考え方と対処法について解説しました。

教員から転職すると年収が下がる確率は高いですが、必ずしも失敗とは限りません。

年収よりも大切にしたいこともあるでしょう。

転職して今の悩みやつらい状況を解消できたのなら、それは「幸せ」と言えるのではないでしょうか。

ただし、年収が下がると犠牲にしなければならないことがあるのも事実。

年収ダウンに耐えられそうにないならば、今回紹介した方法を参考にして、

教員を辞めてよかった

と思える転職を実現させましょう。

ミチ

最後までお読みいただき、ありがとうございました

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