【サンプル公開】教員の職務経歴書|迷わず書ける方法を解説します
転職に職務経歴書が必要って聞いたんですが……
書き方を教えてください。
上記のような、教員から転職する方の悩みにお答えします。
この記事は、教員から転職した筆者(ミチ)の経験談をもとに解説します。
本記事では、教員から転職したい方に向けて職務経歴書の書き方を解説しました。
職務履歴書は転職する際に欠かせない重要な書類です。
しかし、教員からの転職となると、何をどう書けばいいのか?迷いますよね。
かく言う私も書き方が分からず、教えてもらったり、調べたりした経験があります。
また、書類選考を通過するためには、書き方にコツがあります。
知らない場合は、転職活動がスムーズにいかない原因になってしまうのは言うまでもありません。
当記事では、職務履歴書の書き方とコツを一から解説するので、ぜひ真似して作成してみてください。
書類選考通過を目指しましょう!
職務経歴書はどんな書類?
はじめに、職務経歴書とはどんな書類かを解説します。
職務履歴書とは、教員の経験やスキルを応募先でどのように活かせるのかをまとめた書類です。
履歴書と何が違うの?
という方に向けて違いを以下にまとめました。
履歴書:あなたのプロフィール
職務履歴書:仕事のプロフィール
職務経歴書はA4用紙1~2枚程度にまとめるのが一般的です。
また、職務経歴書のフォーマットは自分の経歴に合わせて選択できます。
- 年体形式:
古い職歴から書く形式。社会人歴が浅い方におすすめ - 逆編年体形式:
現在から過去にさかのぼってアピールする形式。最も一般的な形式 - キャリア形式:
プロジェクトや業務内容ごとに分けて書く形式。スキルをアピールしやすい。
自分の経歴に合わせてどれを使うか判断するのがベストです。
私は逆編年体形式のフォーマットを使って書きました。迷っている方は、よく使われている「逆編年体形式」がおすすめです。
それぞれのフォーマットは以下からダウンロードできます。
職務経歴書でチェックされるポイント
書類選考の通過率は30〜50%と言われています。
職務経歴書の何をみて判断されるのか、主に以下の2点が挙げられます。
・採用基準を満たしているか
・業務経験と実績
採用担当者は募集しているポジションや業務内容と照らし合わせて、
この人はうちの企業で即戦力として活躍できるか?
という点を判断しているのです。
採用担当者が知りたいのは、教員としてどれくらい熱意を持って働いたか、ではありません。
書類を通して、
何をしてきた人のか?
どんな実績があるのか?
うちの企業で活かせる強みは何か?
を知りたいのです。
書類選考の通過率を上げるためには、上記のチェックポイントを踏まえて書類を作成しましょう。
読みやすい職務経歴書を書くコツ3つ
採用担当者が職務経歴書をチェックするのは数分と言われています。
そこで重要になってくるのが読みやすさです。
・レイアウトが崩れていて読みにくい
・何度も読み直さないと内容が理解できない
といった場合は、読んでもらえる確率が低くなります。
もし、読んでもらえたとしても「書類作成力が低いな」と思われてしまうでしょう。
では、逆にどんな職務経歴書が読みやすいのでしょうか。
上記3点をおさえている文章かどうかで、読みやすさが決まります。
以下でそれぞれのポイントを解説するので、参考にしてください。
事実と主観を分けて書く
まずは、事実と主観を分けて書きましょう。
事実:実際に起こった出来事・エピソード
主観:あなたの考え
なぜなら、事実と主観を分けて書くと、採用担当者が理解しやすい文章になるからです。
前述した通り、採用担当者は数分間で職務経歴書をチェックするため、いかに分かりやすく書くが重要になります。
とはいえ、教員は所見で事実と評価(主観)を分けて書いている方が多いので、比較的書きやすいでしょう。
例えば、「体育の授業では〇〇を使って相手チームに勝つための作戦を考えた」という事実と「思考力の高さに感心しました」などの担任による評価など。
上記と同じように、教員として何をしたのか、そこから何を学んだのか、どんな力を身につけたのかを分けて書くのがポイントです。
具体的に書かれている
内容を具体的に書くのも読みやすくなるポイントの1つです。
文章からイメージができると、あなたの強みが伝わりやすくなります。
少しでもわからない部分があると書類選考が通らなくなってしまいます。
具体的に書くためには、以下の2点を意識して書くのがおすすめです。
具体的に書く方法5W1Hで書く
文章を書く際に、5W1Hを意識すると具体的に書きやすくなります。
・いつ
・どこで
・誰が
・何を
・なぜ
・どのように
比べてみると分かりやすさは一目瞭然です。
A:算数の授業で説明方法を工夫した
B:算数の授業で九九の計算方法をわかりやすく説明するために、動画や道具を用いて説明した
いかがですか。Bの方が具体的にイメージできて読みやすいですよね。
具体的に書かれていると、読み手の印象も変わります。ぜひ5W1Hを意識して書いてみてください。
数字で表す
数字で表せるものは数字で書きましょう。
数字で書くと具体的にイメージできて、読みやすくなります。
「クラスの平均点をあげることができた」ではなく、「クラスの平均点を15点あげることができた」と書いた方が、どのくらい点数が上がったかイメージできます。
数字で表せるものがない
という方も、教員の経験年数ですと誰でも数字で表せるので、安心してください。
今までの実績や経験を数字で表してみると、明確に伝わります。
文末の書き方が統一されている
職務経歴書で「ですます調」と「である調」が混ざっているケースは多いそうです。
当然、読みにくい職務経歴書になってしまいます。
基本的には、以下のように使い分けて書くと読みやすくなります。
文章で書く:ですます調
文章以外で書く:である調
職務経歴書の作成が終わったら、文末のチェックを忘れずにしましょう。
【教員向け】職務経歴書を書く手順3つ
職務経歴書を書く手順を3つにまとめました。
教員の経験・実績を洗い出す
まずは教員になってから今までの経験や実績を箇条書きで全て書き出しましょう。
担任経験や専科経験をはじめ、校務分掌、クラブ活動や委員会活動など、思いつく限り書き出します。
昔のことなんて忘れてしまった……
という方は、以下のような過去を思い出すツールをチェックしてみてください。
・昔のデータ
・紙の資料
・学校のホームページ(過去の記事)
・日記(つけている方)
過去のツールを見返してみると、
そういえば、こういうこともあったな
などと、詳しく思い出せます。
あとは、思い出したことを箇条書きでどんどん書いていきましょう。
職務履歴書を仕上げるまでの手順の中で一番大事なのが、この「過去の経験や実績を全て書き出す作業」です。
なぜなら、職務履歴書は教員の経験やスキルを応募先でどのように活かせるのかをアピールするための書類だからです。
過去の経験から、
・何を感じ、どのように対応してきたのか
・その結果どうなって、何を学び、どんな実績を残してきたのか
を詳細に書くことで、採用担当者はあなたの強みを職務履歴書から読み取ります。
企業が求める人材とあなたの強みが一致していればいるほど、採用されやすくなるのは言うまでもありません。
ともあれ、教員の経験と実績を全て書き出すところから始めましょう。
企業が求める人材や能力を分析する
次は、応募先の企業が求める人材や能力を分析してみましょう。
分析といっても難しいことはありません。
基本は求人情報から以下の3点をチェックするのがおすすめです。
・会社紹介
・仕事内容
・必要な経験や能力
上記から企業が求める人物像を読み取ってみてください。
ただし、求人情報は最低限のチェックであり、転職を希望する教員に求められるレベルとしては不十分です。
以下の情報も合わせて、企業分析を徹底的におこないましょう。
人物像と強みを組み合わせて自己PR文を作成する
最後は、これまでに洗い出したあなたの強みと企業分析で見えてきた求められる人物像を組み合わせて自己PRを作りましょう。
自己PRといっても150~300文字程度の短い文章にまとめるだけです。
短すぎるとあなたの強みが伝わりにくいので、注意してください。
サンプルを載せておくので参考にどうぞ。
児童が無理なく目標を達成できるように、難易度の低い目標から設定し、徐々にレベルを上げていきました。成果をシールで視覚化することで達成感を味わえるような仕組みを導入。どのくらい目標を達成できているかを毎日振り返ることで、児童自ら「〇〇がんばろう」と目標達成に向けて声を掛け合う姿が見られました。4月当初は目標達成率50%でしたが、学期末には100%まで改善しました。
誤字脱字はマイナスの印象を与えてしまいます。書き終わったら、必ず読み直しましょう。
書き間違いで書類選考通過率を下げないためには、見直しが必須です。
【項目別】教員の職務経歴書の書き方
職務履歴書の書き方を項目別に解説します。
どのフォーマットを使うかなどによって書く項目が少し異なります。ここではdodaのフォーマットを見本に解説します。
1:タイトル・日付・氏名
日付の年号は西暦(20××年)・和暦(令和〇年)どちらでもOKです。ただし、書き方は統一しましょう。
日付は職務経歴書を提出する日を記入します。
2:経歴要約
経歴要約は、あなたの職務経歴を250字前後に短くまとめるための項目です。
経歴要約だけで判断されるケースもあると言われているほど、重要なポイントになります。
企業が求める人物像と関係のある内容を中心に書いて、「この人に会ってみたいな」と思ってもらえるようにまとめましょう。
ここでも先ほど紹介した5W1Hと数字で表す点を意識してみてください。
3:職務経歴
勤務期間、ポジション、勤務先の学校名、事業内容(勤めている校種)、生徒数、雇用形態実績(正規か常勤・非常勤か)を書きます。
業務内容は「どんなことをしてきたか」「具体的な成果」が分かるように書きましょう。
4:活かせる経験・スキル・知識
職務経歴から応募先で活かせるスキルを箇条書きでまとめます。
5:資格・免許
持っている資格と免許を正式名称で書きます。
パソコンのスキルなど、必要とされるスキルがある場合は欠かさず記入しましょう。
6:自己PR
150〜300字程度であなたの強みをまとめます。
応募先で「どんな経験や実績を活かせるのか」を意識して書くのがポイントです。
教員がアピールしやすいポイント3つ
ここまで紹介した職務経歴書の書き方を実践すると、迷わずに書けるはずです。
書く際のヒントとして、教員ならではの強みを3つ紹介します。
当てはまるものは参考にして書いてみてください。
協力して仕事を進めた経験がある
教員の誰しもが経験するするのは「協力」です。
企業でもチームでプロジェクトを進めていくなど、協力する人材を求めている会社もあります。
周りとうまく連携を図って、円滑に仕事を進めてきた
という経験は、大きなアピール素材として使えるでしょう。
幅広い年齢層の人と人間関係を構築できる
幅広い年齢層の人と人間関係を構築できる点も、教員の大きなアピールポイントになります。
仕事で人と関わらない日はありませんよね。
生徒や保護者、他の教員など、年齢や性格問わず関わることができるのは教員の強みです。
どんなことを意識してかかわってきたか?を具体的に伝えることで、
この人はうちの企業でも経験を活かしていろんな人とうまく関係性が築けそうだ
というアピールにつながります。
臨機応変な対応ができる
その場の状況や変化に応じて柔軟に対応できるのも教員の強みです。
以下のような、変更を余儀なくされた経験があると思います。
・天気などによる授業内容の変更
・急なトラブルや保護者対応
・学校行事の延期
具体例を交えてアピールすると効果的です。
教員の転職に活かせる強みは以下で解説しているので、ご覧ください。
教員の強みをアピールできる職務履歴書を作成しよう
今回は、教員に向けて職務履歴書の書き方を解説しました。
職務経歴書はあなたの強みを応募先にアピールする重要な書類です。
解説した手順通りに実践して、魅力的な職務経歴書を作成しましょう。
ただし、今回紹介した内容は、あくまでも私の経験に基づく内容です。
転職したい業界によってもコツがあるので、書類選考通過は確実にするためにはプロに転職してもらいましょう。
おすすめの添削サービスは、ココナラです。
ココナラは有料のスキルシェアサービスで、企業の人事に携わっていた方などに添削してもらえます。
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