教員の夏休み退職は可能?3つのメリットとデメリットを元教員が解説

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教員を辞めたいです。
夏休み中み退職は出来ますか?
年度末のみでしょうか?

上記のような、教員を辞めたい方の悩みにお答えします。

ミチ

当記事は元小学校教諭の私(ミチ)が解説します

本記事は、教員の夏休み退職について解説しました。

教員になる夢を叶えたけれど、あまりのキツさに「辞めたいな」と思う方は多いです。

結論からお伝えしますと、教員は夏休みでも退職できます。

ただし、夏休みに退職するデメリットもあるので、勢いで辞めるのはNGです。

この記事を読むと、夏休みに退職するメリット・デメリットが分かるので、いつ辞めるのがベストなのか判断できます。ぜひ参考にしてください。

※この記事は約3分で読めます。

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【実態】夏休みに退職する人は少ない

そもそも教員の退職というと3月のイメージがあると思います。

実際のところ、夏休みに退職する人もいますが、3月末の退職が圧倒的に多いです。

私は教員として4年間働きましたが、夏休みで退職する人はほぼいませんでした

特に担任をしている場合は、年度途中で辞めにくいのが正直なところ。

私も一度「夏休みに退職してもいいかな?」と考えたのですが、子どもたちのことを思うと、どうしても辞める勇気が出ませんでした。

もちろん教員の退職時期にきまりはないので、夏休み退職も可能ですが、辞める人は少ないのが実態です。

じゃあ、やっぱり年度末の退職がいいのか

と思ったかもしれませんが、夏休みに退職するメリットもあるので、次項で解説していきます。

教員を夏休みに退職するメリット3つ

夏休みに退職するメリットは3つあります。

それぞれ解説していきますね。

転職活動の時間を確保できる

夏休み退職の最大のメリットは、転職活動の時間を確保できる点です。

3月末に退職する場合は、基本的に働きながらの転職活動になります。今の多忙感に加えて、土日で転職活動……

ご想像通りまぁ大変です。

私自身は3月末の退職だったので、一度働きながら転職活動したのですが、キツすぎてすぐに辞めました。

しかし、夏休みに退職する場合は、休みの期間に転職活動できます。

普段は仕事のことで頭いっぱいだと思いますが、夏休み中なので頭の中がスッキリした状態で転職活動を進められます。

転職活動に集中しやすく、働きながらの転職よりも転職先が決まりやすいでしょう。

退職準備も焦らずにできる

夏休みに退職する場合は、引き継ぎ準備や教室の片付けなどの退職準備も焦らずにできます

3月末の退職も春休みがありますが、非常に短いので、慌ただしくなりがちです。

反省会があったり、来年度に向けて職員会議や学年編成したり。その中で自分の退職のことまでやらないといけません。

特に退職準備で一番避けたいのが、引き継ぎのし忘れです。

引き継ぎし忘れてしまった場合、退職後に学校に電話したり、出向いたりする必要も出てくるでしょう。

しかし、夏休み中の退職ですと、焦らず集中して準備できるので、引き継ぎのし忘れを防ぎやすいです。

最後は、年休を消化して退職できる点です。

退職すると年休がなくなるのは、ご存知の通り。

教員、特に担任をしている場合は休みにくいので、年休がたまっていると思います。

夏休みこそ、年休消化にもってこいの時期です。ギリギリまで使い切って退職することもできます。

もちろん年休を取っていても、働いてしまうのが教員ですが、3月末の退職ですとほぼ年休取れません。取れても春休みの数日です。

実際に私は年休がかなり残っていたのですが、消化しきれずサヨナラしました。

頑張って働いても収入は変わらない上に、年休までなくなる……こんなに悲しいことはありません。

できる限り年休を消化してからの退職をおすすめします

夏休みに退職するデメリットと注意点3つ

一方で、夏休みに退職するデメリットもあるので以下で解説します。

一つずつ詳しくみていきましょう。

転職活動が長引く可能性が高い

1つ目のデメリットは、転職活動が長引く可能性が高い点です。

特に8月に転職活動をする場合は、世間一般的に夏休みの時期なので、選考のスピードが落ちるからです。

その結果、転職先が決まるまでに時間がかかる、という話。

転職活動は体力的にも精神的にも負担がかかるので、できれば早く終われせたいのが本音だと思います。

しかし、時間がかかるということは、逆に「転職準備が万全にできる」とも言えます。

特に初めての転職となると、不安なことが多いでしょう。

その点ゆっくり転職情報を集めたり、書類作成したり、転職に向けて焦らず準備できます。

ともあれ、夏休みの退職は、転職活動が長引く可能性が高い点を頭に入れて動きましょう。

4月入社よりライバルが増える

2つ目は、4月入社よりもライバルが増える点です。

理由は以下の通り。

・4月入社に比べると求人数が少なくなる
・ボーナスをもらってから転職活動を始める人が多い

求人数が少ない上にライバルも増えるので、倍率が上がります。

え、そんな……
転職できる自信がますますなくなる

と不安に感じた方もいるでしょう。

実は、安心して転職活動を進める方法があります。

転職エージェントという無料で転職支援を受けられるサービスを利用する方法です。

書類添削や面接対策などのサポートを受けられるので、一人で転職活動を進めるより安心です。

希望する企業や業界に転職するコツも教えてもらえます

大学で教員採用試験対策のサポートを受けたように、転職もプロにサポートしてもらいましょう。

以下に教員におすすめの転職エージェントをまとめたので、転職を成功させたい方は活用してください。

教員におすすめの転職エージェントと選び方

退職を引き止められる可能性がある

夏休みの退職は、よっぽどの理由がない限り、退職を引き止められる可能性が高いです。

年度途中の退職となると、代わりの人を探すのも大変ですし、子どもたちのこともあります。

当然、引き止められると、迷うのが人間です。

やっぱり3月末まで続けようかな

転職しない方がいいのかな?

など、退職しようと思っていた気持ちが曇ってしまうでしょう。

すっきりした気持ちで退職でするためには、「私は絶対に退職するんだ」という決意を固めてから伝えるのがおすすめです。

伝え方にもコツがあるので、退職で引き止められるのが不安な方は、下記に目を通してください。

退職で引き止められないためには?

教員の転職で失敗する人・成功する人の違い

ここでは、教員からの転職で失敗・後悔しないための対策をまとめました。

上記の対策を実践して、転職を成功させましょう。

退職しないと解決できない悩みか考えよう

そもそも「夏休みに退職したい」と考えたということは、何かしらの理由があるはずです。

その理由は、退職しないと解決できないか考えてみましょう。

なぜなら、理由によっては、以下のように退職しなくても解決できる場合があるからです

能力不足に悩んでいる:学年主任や同僚などに相談してみる

教員同士の人間関係に悩んでいる:考え方やふるまいを変えてみる

保護者対応に悩んでいる:学年主任に相談してみる、スキルを身につける

「転職しなければよかった」と後悔しないためには、まずは退職したい理由をはっきりさせましょう。

退職するか迷うなら相談する方法もある

中には「本当に教員を辞めるべきか判断がつかない」と言う方もいると思います。

就活も転職もしたこともない、かつキャリアについても詳しくない中で判断するのは、非常に負担がかかります。

決断できないのも仕方ありません。

そこでオススメなのが、キャリア相談を活用する方法です。

しかし、キャリア相談と聞くと以下のように感じるかもしれません。

キャリア相談?仕事のことを知らない人に相談するのはちょっと不安……

自分のことを人にあまり知られたくないな……

私も利用するまでは、上記のように不安に感じました。

しかし、安心してください。相談相手はキャリアのプロです。仕事に関する知識も転職支援してきた実績もある、キャリアカウンセラーです。

何よる悩むだけでは現状は変わりません。考えれば考えるほど分からなくなって、結局何もしないのが人間です。

決断を先延ばしにした結果、何年後かに「やっぱりあの時……」と後悔する方もいます。

キャリアに関しては、100人いたら100通りの答えがある、といっても過言ではありません。

後悔しないためにも、キャリア相談を活用して、悩む時間をアドバイスをもらう時間に変えましょう。

キャリアは今後の人生に大きく影響するので、プロの意見を参考に、あなたにとってベストな道を選択してください。

以下におすすめの相談先をまとめたので、知りたい方はご覧ください。

転職相談は誰にするのがベスト?

転職に向けて早めに準備しよう

教員として働いていると、つい自分のことは後回しにしがちだと思います。

その結果、退職間際になって焦って転職活動を始めるパターンは多いです。当然、焦りの転職は後悔する確率が上がります。

特に注意したいのは、転職活動にかかる期間です。

転職活動を始めたからといって、転職先がすぐに決まるわけではありません。

自己分析して、求人を探して、書類を作成して……少なくとも1ヶ月以上はかかります。

特に夏休みの退職となると、前述した通り転職活動が長引いたり、ライバルが増えたりするので、さらに時間を要するでしょう。

「自分のことは後で考えよう」なんて思わず、今のうちから自己分析したり、求人チェックしたり、少しずつ準備をしておきましょう。

もちろんガッツリ準備できるのが一番ですが、普段の仕事もあるので少しでOKです。

今のあなたの行動が、未来のあなたを手助けしてくれますよ。

何すればいいか具体的に知りたいという方は、下記をご覧ください。

教員の夏休み退職は可能!早めに準備して転職成功に近づこう

今回は、教員の夏休み退職について解説しました。

教員の退職というと3月のイメージがありますが、夏休みを含めた年度途中も可能です。

ただし、年度途中で退職するデメリットもあります。

ベストな退職時期はあなたの状況や退職理由によって変わるので、一概にはいつが良いとは言えません。

教員から転職して後悔しないためには、まずは自分に向き合うところから始めましょう

退職するか、いつ退職するのが良いか悩んでいる方は、相談することをおすすめします。

相談先は下記にまとめたので、活用して意見を聞いてみましょう。

おすすめの相談先3選

また、転職で後悔しない方法は、下記で解説しているので事前に知っておくと安心です。

教員からの転職で後悔するパターンと対策

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