「教員辞めたい」と思うのは甘えなの?甘えかどうかの判断基準を解説
こんにちは、元教員のミチです。毎日おつかれ様です。
教員を辞めたいけど、自分の甘えなのでは?
夢だった教員として働き始めるも、辞めたいと思う先生は多いですね。
しかし、現実はそう簡単には辞められないと思います。特に教員経験が浅ければ浅いほど、
「最初はみんな辛いっていうし」
「せっかく教員になったし」
「働き続けたら何か変わるのでは?」
このような悩みのループにハマってしまい、さらにどうすればいいのか分からなくなってしまうでしょう。
相談しようにも、教育熱心な職場で「辞めたい」と嘆くことは厳しいですし、仮に辞めたとしても「あの人は甘えだ」と思われるのも避けたい……
私自身も教員として働いていたのですが、辞めたいのは自分の甘えなのか、葛藤していた時期がありました。
しかし、教員をやめた今、断言できることが一つあります。それは「教員を辞めたい」と思うのは甘えではない、ということです。
教員は忙しさは並大抵ではありません。データを見ても明らかです。
国が定める残業時間の上限「月45時間」を超えている教員が中学校77.1%、小学校64.5%に上ることがわかっています↓
いや、でも他の先生の方が忙しいし
そこで今回は、教員を辞めた立場から甘えかどうかを判断する基準まとめました。
「甘え」と思われてしまうケース5つ
結論からお伝えしますと、やめたい原因が自分で改善できる場合は「甘え」と思われやすいです。
上記のケースに当てはまる人は、今が踏ん張りどきかもしれません。自分や仕事を見つめ直す機会だと思って、読んでみてください。
管理職や学年主任に叱られるのが嫌だ
教員として働き始めてすぐ頃は、初めてのことばかりで叱られる機会は多いですよね。
しかし、「叱られるのが嫌だからやめる」のは甘えと言えます。
他の仕事に転職しても「叱られることから逃げるだろう」と思われるからです。
実際に管理職や学年主任に叱られると、
私のことが嫌いなんだ……
自分が否定されている
など、マイナスに感じてしまいますが、大抵の場合はあなたに期待して言っているケースが多いです。
「叱られるうちが花」と言う言葉があるように、むしろ叱ってくれる人がいるのは幸せなこと、とも言えます。
特に大人になればなるほど、叱ってくれる人はいなくなるので、自分で気づくしかありません。
もちろん叱られるのが好きな人はいませんし、叱られている時は嫌な気持ちもよく分かりますが……
「なぜ叱られたのか」
「次はどうすればいいか」
といった点を考えて改善していけば、叱られる機会は少なくなるはずです。叱られるのも怖くなくなるでしょう。
責任を取りたくない
トラブルや問題が起きた時は逃げ出したい気持ちになる時もありますよね。
「保護者に責められたらどうしよう」
「管理職にも何か言われるだろう」
「あぁ、いっそのこと辞めてしまいたい」
しかし、教師の仕事は責任のある仕事だからこそ、やりがいの大きい仕事とも言えます。
・子どもや生徒の成長が間近で見れた時
・先生が担任でよかったと言われた時
・保護者から感謝された時
・部活で優勝した、賞を取った時
など、教員として働いていると「教師になってよかった」と感じる瞬間も少なからずあると思います。
責任がある分、達成感も大きいのです
責任は自分の成長につながると信じ、他の先生を上手く頼りながら乗り越えましょう。
やりたくない仕事を任される
働いているとやりたくな仕事を任される時もあるでしょう。
しかし、任されるということは、
- それだけあなたにスキルがある
- 周囲に期待されている
とも言えます。
ここでやりたくないからと言って逃げ出しても、転職先でもやりたくない仕事を任される場合もあります。
むしろ、やりたくない仕事をやることで、自分のスキルが磨かれて成長につながるはずです。
もちろんやりたくない仕事をやるのはきついですが……プラスの面に目を向けてみましょう。
なんとなく辞めたい
教員の場合はないと思いますが、やめたい理由をはっきりさせないまま辞めるのは甘えと言えます。
「なんとなく辞めたい」と思っている方もいるかもしれません。
やめたいです
え?理由は?
理由もなしに「辞めたい」と言われても、よっぽどのことがない限り、退職を引き止められるでしょう。
もしかしたら、辞めたい原因は自分自身で解決できることかもしれません。
例えば、だるさや疲れから「やめたい」と思っている場合。
プライベートの時間は仕事しないと決める、サウナに行ってリラックスするなど、ストレス解消法を試すと解決できる可能性は十分あります。
まずはやめたいと思う原因をはっきりさせてみましょう。
よくある教員の退職理由は以下にまとめていますので、知りたい方は参考にしてください。
学校に行くのがめんどくさい
仕事に行くのが面倒だと思うのは「甘え」と言えます。
通勤時間が長い、朝起きれないといった悩みは、自分で解決できるからです。
学校により近い場所に引っ越したり、寝る前の習慣を見直してみたり……対処法は何かしらあるはずです。
学校に行くための環境を整えるのも仕事の1つ、と言えます。
甘えではないケース5つ
一方、以下の5つのケースに当てはまる場合は、辞めることで状況が好転する可能性が高いです。
教員として働き続けるのではなく、退職や転職を考えた方が良いでしょう。
教員が向いていない
教員になってから「自分は教員に向いていない」と気づく方もいるでしょう。
- 子どもを叱れない
- 子どものために尽くせない
- 教育についてそこまで熱心になれない
など、いくら向いていない仕事を続けても、自分のスキルアップにはつながりにくいです。
ストレスがたまると、心身に不調が現れます。
「教員が向いていないからやめたい」というのは甘えだと思われそうですが……3ヶ月や半年、1年と続けてもやめたい気持ちが続くのであれば、転職を視野に入れてみましょう。
具体的な解決策はこちら↓
うつやそれに近い症状がある
以下のような症状がある場合は、心療内科を受診したり、学年主任や管理職に相談したりして今すぐ対処すべきです。
- 何もする気が起きない
- 寝付けない
- 食欲がない
- 突然涙が出てくる
- 頭痛や腹痛などが続いている
うつの症状は人によっても異なります。上記に当てはまらない場合でも異変を感じているなら、受診・相談をおすすめします。
労働環境が悪い
労働環境の悪さは心身ともに悪影響を与える原因になります。やめたいと思うのは甘えではありません。
冒頭でもお伝えした通り、
- 時間外勤務を強いられる
- 年休(有給)が取りにくい
- 仕事量の多さ
など教員の労働環境は決して良いとは言えません。手遅れになる前に辞めるのが賢明と言えます。
人間関係に悩んでいる
保護者や子どもの指導、他の教員など人間関係がうまくいっていない方もいると思います。
話すたびに相手に気を遣って疲れたり、悩みを一人で抱えてしまったり……人間関係の悩みは一番しんどいでしょう。
「他人は変えられない」と言われるように、人間関係は一人では解決できないことが多いです。
人間関係の改善や修復が厳しい場合は、働く環境を変える選択も視野に入れるのがベストでしょう。
ハラスメントを受けている
精神的や肉体的な苦痛を受けている場合、悪化する前に抜け出すことが大切です。
職場における3大ハラスメントはこちら↓
- パワハラ:立場を利用した嫌がらせ
集団無視や無理難題の要求など - セクハラ:性的な嫌がらせ
意に反する接触や性に関する話など - マタハラ:女性に対する嫌がらせ
産休など制度の利用阻害など
(出典:厚生労働省HP「あかるい職場応援団」)
もし該当するものがあれば、一人で抱え込まずに相談してください。
教員を辞めるか迷っている時の解決策
ここまで「教員を辞めたい」が甘えかどうかの判断基準を解説しました。
しかし、辞めたい理由が甘えではないとわかっても辞められないのが本音だと思います。
それはなぜか?
辞めた後の仕事やお金、周りの目など、次から次に不安がやってくるからです。
- 教員を辞めたいけど他にやりたいこともない
- 教員を辞めてお金で困ったらどうしよう
- 自分が辞めると他の先生に迷惑をかけるのでは?
なんて悩みにぶち当たります。
とはいえ、現実は働きながら不安に向き合う余裕がないですし、辞めたいと思いながら働くのはしんどいですよね。
そんな方におすすめの解決策が1つあります。
教員を辞めたい気持ちを受け入れよう
結論からお伝えしますと、解決法は辞めたいと思っている自分を受け入れることです。
教員は真面目な方が多いので、どうしても「辞めるのはダメだ」と思って自分の気持ちに蓋をしてしまいがち。
でも、辞めたいと思っているのに前向きに働くのは難しいですよね。仕事のモチベーションも上がらないと思います。
他の先生は頑張っているのに自分は……
と自己否定しまうと、もうお先真っ暗です。
極めつけは体調不良になります。「辞めたい」と思っているのに無理して働くと心と体が追いつかなくなってしまうのです。
筆者も我慢して働き続けた結果、体調不良になってしまいました……
でも、自分は辞めたいと思っているんだ、辞めてもいいんだと思うと、どうでしょうか。なんだか肩の力がスッと抜けた気がしませんか。
辞めたい気持ちを受け入れると、心に少し余裕ができて、
- とりあえずどんな仕事があるかだけでも調べてみるか
- 教員を辞めてどんな人生を歩みたいのか?
- 今の仕事で改善できることはないか?
など、少し現状改善のための対策を打てます。
辞めたい自分を許せないと、かなりしんどいです。だって自分の最大の味方である自分自身に嘘をつくことになるんですから。
もちろん鋼のメンタルをお持ちの先生は耐えられるでしょう。
でも、仕事で疲れている時は、ちょっとしたことでも心が折れやすいのが人間です。
無理に自分の気持ちをおさえつけるのではなく、辞めたいと思うのは当然のことで「何ができるか?」という方向で考えていきましょう。
人生には正解がないから迷う
- 辞めるべきなのか?
- それとも続けたらかわるのか?
- いつ辞めるのがベストか?
そもそも数学の問題みたいに答えが一つに決まっているのであれば、人生ラクだと思いませんか。
来年辞めるのがベストですよ。あなたは教師に向いてないから別の仕事しましょう!
みたいにパッとわかれば、いさぎよく「じゃあ、次の仕事探そうかな!」となるかもしれません。
でも、現実はそうではありませんよね。辞めるかどうか、辞めるタイミングも自分で決める必要があります。
特に人の感覚には個人差がありますから、
・これは甘えだからもう少しがんばれる
・これは甘えじゃないし、がんばれない
といった判断は、結局は自分でするしかありません。
でも、教員を辞めて後悔はしたくないですよね。
プロに意見を聞いてみよう
そんな方におすすめなのがプロに意見を聞く方法です。
え?プロ?
教員を辞めるか迷っている方に一番多いのが、身近な人に相談してしまうケースです。具体的には友人や自分の親などがあげられます。
しかし、関係が身近であるゆえ、あなたのことを心配して
教員を辞めるなんてもったいない!
せっかくなれたんだし!
と頭ごなしに転職を反対されるケースは非常に多いです。もしくは「教員でいてほしい」という希望や期待が含まれている場合もあるでしょう。
もちろん転職経験のある方ですと、相談して「そうか!」と納得できる場合もあるかもしれません。
でも、自分の気持ちとアドバイスがかけ離れていると
自分は辞めたいけど、反対されてしまった
とかえって悩みが増えてしまいます。
そこで、おすすめなのが第三者に意見を聞く方法です。中でも教員にオススメなのが「ポジウィルキャリア」
ポジウィルキャリア
スポーツジムにパーソナルトレーナーがいるように、実はキャリアにもキャリアのパーソナルトレーナーがいます。
相談相手はキャリアのプロなので、
「教員を辞めたいけど、どうすればいいのか分からない」
「人生このままでいいのかな?」
といったフワッとした悩みも相談OKです。あなたの悩みは何か、どうすれば解決できるのか、アドバイスをもらえます。
教員を辞めるのがベストな場合は、あなたに合った環境や仕事を一緒に見つけてくれるので、「辞めたい」感じながら働くことは無くなるでしょう。
ポジウィルキャリアは教員の方の利用実績もあります↓
私もポジウィル受けてなかったら転職決断できずに来年も同じ職場でモヤモヤした日々を過ごしてたと思う。。決断してホントによかった。。辛い環境の中でもがいてても、何も変わらないと今は思える
元中学校教員:X
筆者もポジウィルキャリア
転職サービスと違って求人を紹介されたり、転職を勧められたりすることはありません。オンラインに対応しているので、住んでいるところも気にする必要はありません。
「自分にピッタリの答えが知りたい」という方は、45分間の無料カウンセリングの活用してみてください。
ポジウィルキャリアについて詳しく知りたい方は「ポジウィルキャリアの口コミ・評判」をご覧ください。筆者が利用した感想などをまとめています。
甘えかどうかではなく、自分の本心を大切にしよう
今回は教員を辞めたい理由が甘えかどうか判断する基準を解説しました。
- 甘えではないケース
辞めたい理由が「甘えではない」とわかっても、なかなか一歩踏み出せない……という方は、ポジウィルキャリアに相談してヒントをもらうのがオススメです。
辞めたいと思いながら働き続けるのはしんどいですし、仕事もうまくいかなくない原因になってしまいます。
自分にピッタリの回答を得て、納得のいく人生を歩みましょう。
口コミ・評判を知りたい方はこちらにまとめています↓
最後までお読みいただき、ありがとうございました。あなたの人生がより良い方向に進むことを願っています。