教員を辞めてまた教員になるのはあり?教員に復帰する方法と注意点
どうも、元教員のミチです。
教員を辞めるか迷っている場合、気になるのが
また教員に戻りたくなったらどうしよう?
という点だと思います。
ご存知の通り、教員の強みは一度退職してもまた教員として働ける点です。
ただし、実際に復帰すると仮定した場合、
・どんな流れでまた教員になれるのか?
・何か注意点はあるのか?
といった具体的な内容はイメージしにくいですよね。実際に復帰にはデメリットがあるのも事実です。
そこで当記事では、教員に復帰する方法や注意点をまとめました。
教員に戻る方法を知ると、教員をやめるかどうかの判断基準が増えて、ベストな道を選択しやすくなりますよ。
教員に復帰する方法2つ
結論からお伝えしますと、教員に復帰する方法は2つあります。
試験を受け直して正規教員として働く
1つ目は正規教員として復帰する方法です。
ご存知の通り、もう一度試験を受ける必要があります。
ただし、ネックになるのが勉強ですよね。
また勉強しないといけないのか
と思ったかもしれません。
実は正規教員としての経験が3年以上ある方は、教職経験者の枠で受験できる場合があります。
教職経験者の枠ですと、試験内容が一部免除されるので、新卒の時よりも負担は減るでしょう。
具体的な条件は自治体によって異なります。一例として東京都教育委員会を条件を挙げておくので、参考にしてください。
- 東京都の学校で正規任用教員として3年以上:
教職教養の試験免除 - 東京都の学校で正規任用教員(カムバック)として3年以上
退職時と同じ校種・教科、かつ平成26年3月31日以降に退職した者:
一次選考免除 - 東京都以外の学校で正規任用教員として3年以上:
教職教養の試験免除
引用:令和5年度東京都公立学校 教員採用候補者選考(6年度採用)実施要綱
また、企業に転職してから戻る場合は、社会人経験者枠で受験できる場合もあります。
社会人経験者枠も試験内容が一部免除されるケースが多いです。
事前に社会人経験者枠の条件となる雇用形態や勤務年数を確認しておくと安心です。
臨時採用教員として働く
試験を受けるのは厳しい
いきなり正規教員として復帰する自信はない
といった場合は、常勤講師や非常勤講師など、臨時採用教員として復帰する方法があります。
臨時採用教員と正規教員との違いはこちら↓
- 給与
支給額や給与の上がり方が異なる - 雇用の保証
臨時採用教員は雇用期間あり - 年金制度の実施機関
正規教員は教員共済組合、臨時採用教員は日本年金機構 - 休暇制度・退職金(非常勤講師のみ)
一部の休暇のみ利用可能
条件を満たした場合のみ退職支給あり
臨時採用教員は雇用が保証されていない点がデメリットとして挙げられるでしょう。いつ働けるのか、いつ仕事がなくなるかもわかりません。
ただし、非常勤講師などから正規採用される方もいるので、しばらく働いてから正規採用を目指す方法もあります。
非常勤講師等から正規採用された教員の数
年度 | 小学校 | 中学校 | 高校 |
---|---|---|---|
H27年度 | 6,335人 | 4,404人 | 2,565人 |
H30年度 | 6,369人 | 3,865人 | 2,727人 |
R3年度 | 5,042人 | 4,006人 | 2,044人 |
https://www.mext.go.jp/content/20230724-mxt_chousa01-000030586_1.pdf
教員に復帰する際の注意点
事前に知っておきたいのが、復帰した際の給与と退職金についてです。
給与は一定の基準により加算される
教員に戻った際の初任給は、新卒時とは異なります。
・教員の経験年数
・転職先の経験年数と職種
によって加算されるからです。
どのくらい加算されるかは自治体によって異なりますが、例として東京都の加算率を載せておきます。
経歴の種類 | 職種 | 換算率(割) |
---|---|---|
公務員 | 教員と同じ 例:公立幼稚園など | 10 |
教員と異なる 例:警察官など | 8 | |
民間企業 | 教員と同じ 例:塾講師など | 10 |
教員と異なる 例:販売職など | 8 |
https://www.soumu.metro.tokyo.lg.jp/03jinji/pdf/hakusyo/321.pdf
表を見ただけではよく分からないと思うので、以下で具体例を挙げてみました。
例えば、教員3年、民間企業(異業種)5年の経験がある場合。上記の換算率に当てはめると、
「3年×10%+5年×8%=7」
となるので、初任給は教員7年目と同じ水準になります。
加算するためには、在職証明書などの書類が必要です。
在職証明証は職場で発行してもらえる場合もありますし、発行してもらえない場合は他の書類で対応、または自分で作成するパターンもあります。
退職金は減ります
退職金は一度教員を離れてしまうと少なくなります。
公務員の退職金は、下記3つの要素によって決まるからです。
・退職理由
・退職時の給与
・勤務年数
勤務年数が長いほど増える傾向にあるため、もし戻る場合は早めの復帰をおすすめします。
退職金について知りたい方は、下記にまとめていますので、参考にしてください。
教員を辞めて後悔しないためには?
この記事を読んでいる方の中には、教員をやめようか迷っている方もいると思います。
復帰しやすい点は教員のメリットですが、公務員は働き続けた方がメリットが大きいのは間違いありません。
再受験する必要も退職金が減ることもないからです。
また、復帰しやすいといっても、復帰できる保証はありません。
なんで教員を辞めたのか?また辞めるのではないか?
など、再受験の際に面接官にマイナスイメージを与えてしまう点は否めません。
「だから辞めたのか!」と面接官が納得できる理由がある方は良いでしょう。
しかし、そうでない場合は、なぜ教員を辞めたいのか、辞めるのがベストな解決策なのか、しっかり向き合う必要があります。
でも……「どうすれば良いのか分からない」のが本音ではありませんか。
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教員はまた教員に戻れる可能性あり!ベストな道を選択しよう
今回は教員に復帰する方法と注意点を解説しました。
復帰する方法はこちら↓
教員を辞めたからといって、一生教員として働けないわけではありません。
教員免許は一生ものですから、退職後に
また教員として働きたいな
と思ったとしても、また教員に戻れる可能性は高いです。
しかし、公務員の場合は戻るよりも、このまま働き続けた方がメリットが大きいのは間違いありません。
辞めてから後悔しないためには、なぜ辞めたいのか、悩みの解決策として「転職」がベストな方法なのか、しっかり自分に向き合う必要があります。
どうすればいいかわからない
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最後までお読みいただき、ありがとうございました