教員1年目きつすぎ?今だから言える1年目を乗り越えるコツ
こんにちは、元教員のミチです。
何もかもうまくいかない……
もう自分が嫌だ
と悩んでいませんか。
憧れの教員になったものの、右も左も分からず子どもの前に立つ。
そんな理想と現実のギャップに悩んでいる先生もいると思います。
周りの人は、「1年目だから大丈夫」「先生は頑張ってる」と言ってくれるものの……
- あまりにも自分はできないのでは?
- 他の先生の方が大変なのに「きつい」と感じるのは自分の甘えではないか?
と感じると自分に嫌気がさしてしまうでしょう。涙が止まらないかもしれませんね。
そこで今回は、教員1年目のあなたに向けて、きつさを乗り越えるコツを実体験からまとめました。
当記事を読んで、少しでも肩の荷をおろすきっかけになれば幸いです。
1年目がきついからと自分を言って責める必要はない
残念ながらどの仕事も1年目はきついです。
だから、「きつい」と感じている自分を責める必要はありません。甘えでもありません。
また、必要以上にできない自分を責める必要もないのです。
いくら教育実習に行ったり、学校で教育について勉強したりしてきたとはいえ、実際に働いてみないとわからない部分の方が多いからです。
教育実習では学級経営、経験できませんよね。保護者対応も経験できません。
でも、教員になるといきなり「先生なんだからやってね」と言って仕事を任される。
やり方も容量もわからない中で働くことになりますし、仕事量もたくさんあります。きついのは当然なのです。
でも、自分はできなさすぎる
きっと他の先生と比べると、自分の能力不足を感じるでしょう。
でも、よく考えてみてください。
他の先生とあなたは経験年数も育ってきた環境も違うはずです。特に人には能力の差があります。
他の先生にとっては楽な仕事でも、あなたにとっては大変な仕事の場合だってあるわけです。
逆にあなたにとっては楽な仕事でも、他の先生にとっては大変な仕事の場合もあります。
つまり、他の人と自分は本来、比べられません。
ただし、唯一比べられる相手がいます。それは過去の自分です。
例えば、4月1日の自分と今の自分を比べてみてください。絶対にできるようになったことがあるはずです。
経験を積むとできることが増えます。今は「きつい」と感じることも楽々こなせるようになりますよ。
もちろん、できることを一気に増やす必要はありません。今日も1つ、明日も1つ……と少しずつ増やしていきましょう。
教員1年目がきつい理由
そもそも教員として働くということは、教員のルールに従って働く、ということです。
サービス残業だとか、休みにくいだとか、教員をはじめとした公務員のルールがあり、それに従って働くことを求められます。
特に若手という立場上、学校に早く行ったり、地域行事に積極的に参加したり……我慢することや押し付けられることも多々あるのが、教員1年目です。
自分のペースで頑張ることと教員のペースで頑張ることは、疲労感やストレス、モチベーションなどあらゆる観点で大きな違いがあります。
自分で最大限までエンジンをかけている状態にも関わらず、さらに社会のルールによってエンジンをかけられ、エンストを起こす……
時にはエンジンが壊れてしまう。これが、教員1年目に起こる出来事です。
しかし、教員は「きつい!」と感じていても、子どもや生徒がいる手前、仕事を途中で投げ出したり、いい加減に働いたりは出来ません。
むしろ子どもの成長や笑顔を見ると「がんばらなきゃ!」と奮い立たされると思います。
でも、人によって「きつさ」は異なるものです。
- ちょっと休めば回復しそうなのか
- 耐えられないほどきついのか
言葉では「きつい」と言っても、上記2つは大きな違いがあります。耐えられないほどきつい場合は、無理してまで耐える必要はありません。
キツさに耐えると身体や心が壊れてしまうからです。
体調不良になると、回復に時間とお金がかかります。最悪の場合は、働けなくなってしまう可能性もあるのです。
耐えられそうにないならば、まずは動ける今のうちに信頼できる人に相談してみましょう。相談相手がいないのならば、公立学校共済の相談サービスを使う方法もあります。
それでも相談しにくい場合は、ココナラの悩み相談を利用してみてください。ココナラなら、いつでも・どこでも匿名で話を聞いてもらえます。
話を聞いてもらうだけでも、心が軽くなりますよ。筆者もほぼ毎週、話を聞いてもらっていました。
話すことで自分が何に悩んでいるのかわかったり、解決策が思いついたりする時もあります。
心は洗面器のようなものです。水が溢れ出てしまうと取り返しがつかなくなってしまうかもしれません。
溢れ出す前に、話を聞いてもらいましょう。
教員1年目のきつさから抜け出す方法
とはいえ、きつい時は「1年」が長く感じるものです。
ここでは、きつさを少し和らげる方法を紹介します。
どの方法も今すぐできるシンプルな方法なので、さっそく実践してみてください。
できたことに目を向ける
1つ目はできたことに目を向ける方法です。
同じ状況でも、視点を変えるだけでガラッと感じ方が変わります。
特に「きつい」と感じている時は、出来ていないことに目が向いてしまいがち。
もっと授業準備すればよかった
今日も〇〇の仕事が終わらなかった
他の先生は〇〇できているのに、自分は……
マイナスに目を向けるだけで、心はネガティブの方向に突き進んでしまいます。
しかし、できたことに目を向けるとどうでしょうか。
今日も学校に行けた
子どもを無事に帰せた
今日も1つ仕事を終わらせることができた
なんだか気持ちが明るくなりませんか。
スキルがない自分が悪い!全て自分のせいだ!と自分を追い込む必要はないのです。
とりあえず、現時点で「きつい」と感じている事実があるのですから、まずは一つできたことに目を向けてみてみましょう。
自分のスキルを磨く
きついのは主に経験やスキル不足が挙げられます。
経験は年数を重ねるしかありませんが、スキルに関しては、自分次第でいくらでもアップデート可能です。
勉強したことをクラスや授業で実践すると、仕事がうまくいく「きっかけ」にもなるでしょう。
きついきつい
と言っても、現状はきついまま。
その「きつい」と考える時間をスキルアップ時間に変えてみませんか。
もちろん無理する必要はありませんが、あなたのできる範囲でトライしてみてください。
何を勉強すればいいの?
という方は下記で教員におすすめの資格を紹介していますので、参考にどうぞ。
他の先生のやり方を真似てみよう
自己流で働いていませんか。
初任時はわからないこと・できないことがあって当たり前ですが……
もし「授業ができない」と悩んでいるのであれば、自分から授業をみにいったり、相談したりしてやり方を真似てみましょう。
学級経営で悩んでいるのであれば、他の先生は何をしているのか尋ねて同じようにやってみましょう。
仕事量が多くて悩んでいるのであれば、仕事が早い先生の真似をしてみましょう。
うまくいかないのは、自己流でやっているからかもしれません。
真似をするのは悪いのでは?
筆者も最初はそう思ってました。
でも、真似こそ上達する近道です。
実際に筆者は学年主任や他の先生の「いいな」と思うところを真似しました。アイデアだけでなく、先生の言葉や行動なども真似しました。
もちろんクラスによって実態が異なるので、上手くいく時もあれば、上手くいかない時もありましたが、不思議と上手くいくことが多かったです。
人が言葉を話せるようになるのも、まずは親の言葉の真似から入ります。
赤ちゃんは言葉について勉強しません。できません。でも、話せるようになりますよね。
それは、真似したからです。
仕事も同じで、コツを掴んだベテラン教員を真似してみる。そこから、クラスや子どもに合わせてオリジナルにしていくのです。
全てを一気にやる必要はありませんが、あなたのできる範囲で少しずつ真似してみてください。
【教員1年目の体験談】今だから言えること
かく言う私も、教員1年目の時は非常にきつかった思い出があります。
特に保護者対応によく頭を抱えていました。
子どもが学校からいなくなったり、保護者に訴えられそうになったり……辛すぎる時は、教室で1人泣いた経験もあります。
しかし、当時の私は自分で自分を苦しめていましたんだな、と思います。
なぜなら、教員1年目の私は、
相談するのは恥ずかしい
失敗しちゃいけない
仕事ができない人と思われたくない
子どもや保護者に良い先生って思ってもらえるようにしきゃ
など、一般的な価値観に縛られていて、自分からSOSを発信できない状況を作っていたからです。
特に教員は、職業柄きつくても、ギリギリまで相談しない・できない人が多い気がします。
他の先生も忙しそうですし、「自分でなんとかしなきゃ」と責任感の強さからそう思ってしまいがち。
しかし、教員も人間です。完璧な人はいませんし、最初から何でもこなせる人もいません。
まぁ稀にいるかもしれませんが、いたとしてもほんの一握りですよ。
ぶっちゃけ教員として働いていると、何も起きない日はないです。授業中だろうが、休み時間だろうが、必ず何かしら起こる……
それが教員の仕事です。
全部1人でどうにかしようと思っていると、きついのは当然です。
相談してもいいんです。別に周りの人によく思われなくてもいいんです。全員に好かれる必要もありません。
困ったことがあったら、相談するなりして、他の人に力を借りてみてください。解決策は見つからなくても、話すだけで心が軽くなりますよ。
きつい時こそ自分を大切にしよう!
教員1年目はキツいです。体力的にも精神的にもかなり負担がかかります。
一方、「仕事はきついのが当たり前」「きついのは自分のせいだ」と考えて、耐えようとしてしまう教員が多いのも事実です。
しかし、無理してまで耐える必要はありません。
教員として働いていると、つい子どものことや仕事を優先してしまうと思いますが、きついと感じている時こそ自分を大切にしてくださいね。
今回紹介した解決策はこちら↓
あなたができそうなことから、さっそく始めてみましょう。
迷う方は、まずは相談がオススメ。相談相手がいない方は、ココナラを利用してみましょう