【例文あり】教員の転職に欠かせない志望動機|採用される書き方のコツ
応募先の志望動機を考えようとしたものの、
なんて書けばいいか分からない……
と悩んでいませんか。
履歴書の中で一番悩むのが、志望動機だと思います。
志望動機は応募企業ごとに変える必要があるため、気が重たくなるのも仕方ありません。
教員の転職志望動機で大切なことは1つ。
・企業の魅力
・転職理由
・貢献できること
上記3点を合わせて書くことです。
ポイントを押さえた「型」通りに作成すれば、難しくありません。
当記事では、教員から転職した私の経験談に基づいて、志望動機の書き方のコツを解説します。
じっくり読み込んで、志望動機の悩みを解決するヒントにしてください!
教員の転職で書いてはいけない志望動機NG例
よくあるのが教員採用試験の時のような志望動機を書いてしまうケースです。
以下で具体的なNG例を紹介するので、まずはNG例をチェックしておきましょう。
私の失敗談を活用してください!
具体的に書かれていない
貴社の理念に共感し、志望しました。……私も貴社の一員となり、教員で培ったスキルを活かして貢献したいと考えています。
志望動機でよく書きたくなるフレーズとして、「企業理念に共感した」「教員で培ったスキル」などが挙げられます。
しかし、上記のような内容を書いても、採用者の目にとまる確率は低いでしょう。
なぜなら、具体的に書かれていないからです。
・企業理念のどの部分に共感したのか
・教員のどんなスキルを活かせるのか
といった内容まで踏み込んで書く必要があります。
あいまいな表現は、
どこにでもあるありきたりな内容だな
と思われて、書類選考や採用から遠ざかってしまう可能性が高いです。
働き方や待遇など条件しか触れていない
今回転職に至ったのは、柔軟な働き方をしたいと考えたためです。そこでテレワークを取り入れている会社を探しておりました。その中で貴社の募集を拝見し、私が探していた条件と合致していましたので、志望させていただきました。
条件や待遇などを理由にしてしまうと、
条件にしか興味がないのでは(うちの企業じゃなくても良いのでは)
条件がわかったらすぐに辞めてしまうのでは
などとネガティブな印象を与えてしまいます。
採用担当者が志望動機から知りたいことは2つ。
- 自社を志望する理由
他の企業にはない魅力 - あなたが貢献できること
どんなスキル・経験を活かせるのか
上記の要素が志望動機の中に入っていなければ、応募書類や面接でプラス評価を得るのは厳しいと言えます。
受け身の姿勢
教員としてICT教育に力を入れる中で、エンジニアの仕事に携わりたいと強く考えるようになりました。未経験の職種ではありますが、ぜひ貴社で学ばせていただきたいと思い、志望しています。
上記の志望動機ですと、
受け身の姿勢だな(あんまり本気度を感じないな)……
と思われてしまいます。
未経験職への転職でも、教員で得たスキルや経験は活かせるものです。
前職の〇〇の経験を生かして、△△の仕事で貢献していきたい
やったことがない業務にも積極的にチャレンジしていきたい
といった前向きな姿勢をアピールすると、採用担当者が納得できて、面接や採用につながるでしょう。
受け身ではなく、積極性をアピールするのがポイントです。
志望動機を作成する前に知っておきたいポイント3つ
志望動機を考えようと思っても、なかなか思いつかず焦っている方もいると思います。
しかし、志望動機はひらめいたり、思いついたりするものではありません。
自分で情報収集して考えるものだからです。
ここでは、実体験から志望動機を作成する前に知っておきたいポイントを紹介します。
志望動機と応募動機の違い
おそらくほとんどの教員が求人情報を見て、
お!この会社知ってる
年収が教員と同じくらいだから良さそうだな
といった直感で応募するかどうかを決めていると思います。
私も働き方に魅力を感じて塾講師を選びました
しかし、あなたが求人情報から感じたことは応募動機であって、志望動機ではないのです。
志望動機は調べてから作るもの
志望動機は「調べてから作るもの」という点を知っておくと混乱せずに済みます。
応募しようと思ったきっかけをいくら深掘りしても、採用担当者にビビっとくる志望動機は作れません。
よくあるのが、
なぜこの企業に惹かれたのか?
といった言葉には表せないことを言語化しようとしてしまうパターンです。
これは、好きな人ができた場合と同じで、いくら好きになった理由を考えても言葉にするのは難しいと思います。
「なんとなく」が最適解ではないでしょうか。
応募動機も同じです。言語化しにくいことを真剣に考えても、ただ時間が過ぎていくばかりでしょう。
応募しようと思ったきっかけを思い出すのではなく、志望動機は調べて作るもの、という点を心得ておきましょう。
企業が選考で重視することは即戦力と定着性
そもそもなぜ志望動機を書いたり、面接で聞かれたりするのでしょうか。
リクナビNEXTの調査によると、採用者が注目するポイントは2つ。
・入社後に力を発揮できるか(即戦力)
・長く働けるか(定着性)
上記のポイントを知った上で志望動機を作成すると、成功する確率がアップします。
即戦力は年齢によって変わる
選考ポイントの1つは即戦力です。
ただし、即戦力は年齢によって求められる比率が変わります。
例えば、20代教員ですと、
研修すれば一人前の社員として活躍してくれるかも
と考える企業は多いです。
しかし、40代教員の場合は最初から即戦力がある前提でみられます。
そのため、応募書類や面接を通じて、
この人はうちの会社に貢献してもらえそうだ
と思われない限り、「採用」という決断には至りにくいのです。
定着性は在職期間が重要
定着性に関しては、逆です。
教員として働いた期間が短いと、
採用してもまたすぐに辞めるのではないか?
と「定着性がない」という印象を与えてしまいます。
マイナスイメージを払拭するには、転職理由の答え方にコツがあります。
ポイントはポジティブな理由を述べることです。
教員が辛かったので辞めました
といったマイナスな理由ではなく、
教員として働く中で〇〇に挑戦したいと思うようになりました
などと前向きな理由ですと、定着性をアピールできます。
詳しくは、下記で解説しているので知りたい方はご覧ください。
志望動機の型
ここまで紹介した内容を踏まえると、志望動機を構成する内容は3つだけです。
- 前向きな転職理由
- 自分が感じる企業の魅力
- どのように貢献できるのか?
上記3点を含んだ「型」で志望動機を作成してきましょう。
具体例は次のとおり。
現在は小学校教員として、子どもの教育に従事しています。教育働いており、子どもの学力を伸ばすことにやりがいを感じていますが、個人の特性に合わせた成績向上のサポートをしたいと考え転職を決めました。(転職理由)
貴社の〇〇という個人に合わせて学習を進められる教材に魅力を感じ志望しています。(自分が感じる企業の魅力)
教員として培った指導力を活かし、生徒の学力向上に貢献したいと考えています。(どのように貢献できるのか?)
順番や語尾は変えても大丈夫です。
志望動機を書く手順【3ステップ】
志望動機の「型」を紹介しましたが、具体的にどうやって作成していけばいいのか知りたい方もいると思います。
志望動機を作成する手順を3つにまとめました。
以下の3STEPを実践すれば、志望動機を迷うことなく作成できるはずです。ぜひ実践してみてください。
最後に前述した「型」に当てはめれば、完成です。
企業研究する
企業の魅力をより深く知るためには、企業研究が欠かせません。
以下のようなツールを使って、企業情報を深掘りしていきましょう。
商品やサービスのコメントを見ると、魅力ポイントがわかりやすいです。
求人票もヒントになる
転職サイトや転職エージェントの求人票ですと、企業情報が充実しています。
会社の紹介文と職務内容をチェックするのがおすすめです。
具体的に以下の内容を読み取ってみてください。
- 会社紹介文や企業からのメッセージ
どこを自社の強みととらえているのか - 仕事内容
即戦力とはどんなスキルか
求める人物像が記載されている場合は、合わせて確認しておきましょう。
鍵となる言葉をメモしておき、志望動機内に盛り込むとより魅力的な志望動機になります。
オリジナルの内容にする
ステップ1で洗い出した企業の魅力だけでは、他の応募者も同じ点に魅力を感じているかもしれません。
自分だけの志望理由にするためには、転職理由と企業の魅力を結びつけるのがポイントです。
例えば、転職理由が「効率的に働いて成果を挙げたい」場合。
企業の魅力は、〇〇システムを導入して生産性を高める取り組みをしているなど。
あとは、教員で経験したことなど、エピソードなど具体的な内容を盛り込むだけです。
あなたにしか書けない志望動機ですと、採用担当者も魅力を感じやすくなります。
貢献できる教員のスキル・経験を探す
求人票の応募条件や取材レポート、求める人物像を確認すると、応募企業で自分のどんなスキルや経験を活かせるかヒントを得られます。
例えば、営業職の場合。
信頼関係を作り上げる力
前向きに物事をとらえる
人と会話するのが好き
教わったことを素直に実践できる
知らないことも積極的に知ろうとする
など、記載されている言葉をヒントに仮説を立てていきます。
上記の営業の場合ですと、
・社交性
・関係構築力
・メンタルの強さ
といったスキルが求められると推測できます。
スキルなんてない……
と感じるかもしれませんが、教員の仕事内容を言語化すると、必ず転職先で活かせるスキルが見つかります。
マルチタスク力/コミュニケーション能力/協調性/リーダーシップ力/スケジュール管理能力/リスク管理力/課題解決力/共感力/目標達成意欲/マネタイズ力/ヒヤリング力/資料作成スキル/社交性/提案力など
情報が手元にそろったら、あとは型に当てはめるだけです。
教員として~に従事しています。〇〇にやりがいを感じていますが、~したいと考え、転職を決意しました。(転職理由)
~に魅力を感じ、貴社を志望しています。(自分が感じる企業の魅力)
現職での〇〇を活かして、~少しでも貴社の事業に貢献したいと考えています。(どのように貢献できるのか?)
面接で志望動機を伝える際のポイント
志望動機は履歴書だけでなく、面接で必ず聞かれる質問の1つです。
面接で志望動機を伝える際は、「型」を少々変えてもOKですが、下記のポイント3つを押さえておくことをおすすめします。
- 結論を最初に述べる
御社を志望した理由は〇〇だからです - その後に理由
現在教員として〇〇していますが、〇〇したいと考えました - 文は短く切って話す
特に教員は「話が長い」と言われることが多いので、注意が必要です。
私は教員として〇〇してきましたが、〇〇ということもあり、〇〇だからです。また、〇〇したのは……
上記のようにダラダラと話してしまうと、採用者は何も頭に入ってきません。
子どもの頃に校長先生の話が入ってこなかったのと同じイメージです。
息を吸うタイミングで区切ってみてください。
志望動機に関するよくある質問
ここでは志望動機を考える際によくある質問に回答します。
私自身の経験をもとに解説するので、ぜひ参考にしてください。
履歴書と面接の志望動機は違う方が良いですか?
私は同じ内容を話しました。
全く違う内容を話すより、同じ方が一貫性が出てて説得力が増すと考えたからです。
もちろん履歴書に書いた通りに読んでしまうのはNGです。
履歴書に書く内容は、面接で話す内容の要点をまとめて書くことをおすすめします。
志望動機の文量や話す長さを知りたいです
履歴書の志望動機は150~300文字が目安と言われています。
面接で話すのは、1~2分ほどです。
短すぎるよりも、長めの方が入社への意欲を伝えられるでしょう。
ただし、前述した通りダラダラ話すのではなく、短く切りつつ伝えるのがコツです。
プロに添削しておもらおう
とりあえず自分で考えたけど不安……
という方は、プロに見てもらうことでより完成度が高い志望動機が作成できます。
添削してもらう方法は、ココナラなどのスキルシェアサービスか転職エージェントがあります。
おすすめは、転職エージェントです。
志望動機の添削はもちろん、以下のようなサポートも無料で受けられるからです。
- キャリアの棚卸しと転職目的の確認
自分で気づかなかった強みがわかる
転職で実現したいゴールが明確になる - 転職活動の計画作成
希望入社日から逆算してスケジュールを提案してもらえる - 求人の紹介
非公開求人の紹介や求人企業の詳細情報も教えてもらえる - 職務経歴書(応募書類)の添削
選考通過率を高める書類を作成できる - 面接対策と面接日程調整
過去の面接情報をもとにアドバイスが受けられる - 条件交渉&入社日の調整
自分では言い出しにくい年収や待遇の交渉を代行してもらえる - 退職アドバイス
内定後にやるべきことを教えてもらえる
効率よく教員から転職するためには、転職エージェントは欠かせません。
元教員も転職エージェントを活用して転職を成功させています。
転職エージェントについては、以下で解説していますので、詳しく知りたい方はタップしてご覧ください。
完成度の高い志望動機で内定に近づこう
今回は、教員の転職志望動機について解説しました。
志望動機は、応募企業ごとによって変える必要があるため、準備に時間を要します。
当然、応募ギリギリになって考えるのは無理があるでしょう。きちんと準備しないと、転職成功へは近づけません。
上記のステップで情報を集めて「型」に当てはめてみてください。
完成したあとは、プロに添削してもらうと安心して書類選考・面接にチャレンジできますよ。